1993年にボーリング・グリーン大学でジョン・サンペンの門下生4人で結成された、アメリカ、イタリア、キプロスの奏者からなるアンサンブル(なので、アメリカの団体、といえるかどうか難しいところですが)。ヴァレンシア、モントリオールでのサクソフォン・コングレスにも参加し、団体名どおりアメリカ・ヨーロッパ両大陸を股にかけて演奏活動を行なっています。以下のアルバムに収録されているマズランカをはじめ、作品の委嘱活動にも積極的です。また、各奏者ともソロ活動も行なっており、中でも、ソプラノの Russell PETERSON はソロCDもリリースしています。(現在オーダ中)
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デビューアルバム。生々しい音色が、この団体の若さを感じさせます。アルバムタイトルにもなっている、マズランカの大作マウンテン・ロードはこの団体が初演したものですが、古典的な形式や和音に基づきつつ、ところどころに豪快なサウンドになっているところにマズランカらしさを感じます。サックス・アピールも似たような傾向の曲ですが、より現代的な響きが感じられます。中間のゆっくりした楽章ではコラールの変奏が断片的に聴こえてきます。団体の方向性ともマッチしてるようで、このアルバムの中では一番楽しめました。ドラスティック・メジャーズは実質的な初演者であるニューセンチュリーSQの演奏がアタマに叩き込まれているせいか、フレーズのとり方や特殊奏法の使い方の差が気になって、、、全体にアメリカらしい豪快な演奏ですが、もう少し音程やアーティキュレーションに気を使ってほしいと感じました。