以下のサイトが詳しいです (^^; すみません、日本誤訳(猛爆)はまだつくってません。以前はアルト奏者はニューセンチュリーSQのための編曲を多くのこしている James BOATMAN でしたが、現在は Robert FAUB に変わり、さらに2001年に Chris HEMINGWAY に変わっています。
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彼らのデビュー・アルバム。私の某友人をして「もっともバランスのとれたアルバム」と言わしめたアルバム。古今東西、固い曲から柔らかい曲までバランスよく選曲されてるのも特筆ですが、演奏そのものがいいですねー。特にドラスティック・メジャーズのドライブ感は白眉だし、スウェリンクのファンタジアも静と動の対比がみごと。ゲンツマーの4重奏の現代的な響きを明快に処理しているし、フランセの4重奏3楽章最後の処理はいろいろな団体の録音の中で唯一圧倒的な説得力を感じます。最後の曲は、アンコールピースとして楽しめますし(いや、一番楽しんでいるのは演奏者本人かも)、全体のまとまりも文句ありません。ひとつ気になることは、ソプラノの音が他の3本の音から少々浮いてしまってること。とはいえ、多様な曲を変幻自在な演奏で聴けるアルバムとして、大推薦です。
なおゲンツマーの作品に興味を持ったかたは、ぜひベルリンSQによる作品集も聴いてみてくださ。もっともニューセンチュリーSQの演奏の方が安心して聴けますが。
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全曲、アメリカの曲のオンパレード。パヴァーヌのような、シンプルな小品が気に入ってます。ウェストサイド物語では、パーカッションも加わって雰囲気を盛り立ててますが、延々続くとちょっと聴き飽きてくるかも。その点は前作の方がよかったです。
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私がこのアルバムをCDショップで手にしたとき、レニー・ピケットの曲が2曲目に入っていたのにオドロキ。レニー・ピケットといえば、伝説のファンク・バンドタワー・オブ・パワーでファンキーなソロをバリバリ吹きまくっていたアルト奏者ではないか!! そのレニーがクラシックスタイルのアンサンブル曲を書いていたとは。しかも、4重奏曲第2番ということは、第1番もあるはず。。。。家に帰るまで、電車の中でちょっと興奮気味だったのでした。(思い入れ先行でゴメンナサイ)
さて、個人的な興奮はさておいて、1作目で古今東西の曲を集め、2作目で古き良きアメリカを彷彿させる曲を集めたニュー・センチュリーSQでしたが、最新作は1990年代に作曲されたアメリカの曲ばかり集めたアルバムになりました。現代曲とはいえ、ジャズやブルース、ロック的な要素を取り入れた曲が多く、不協和音が響きまくるような曲はあまりありません。そして、なによりニュー・センチュリーSQの自信に満ちた楽しい演奏が、最後まで飽きさせずに音楽を聴かせてくれるのがとても嬉しいです。
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タイトルどおりクリスマスアルバムですが、すべてこのアルバムのために書き下ろされた編曲というのがミソ。編曲者は、カナディアン・ブラスの編曲者として有名なフラッケンポールから、TOPのレニー・ピケットまで、クラシック・ジャズ問わず名高いメンバがそろっています。人をくったような世の人忘るなやサンタが街にやってくるは抱腹絶倒! また Benjamin BOONE の編曲した曲はどれもスパイスがきいていて、ウィー・ウィッシュ・ユー・ア・メリー・クリスマス、私のお気に入り、われらはきたりぬどれも楽しめました。ブラームスはフラッケンポールの手堅い編曲がシブいですしサンタが街にやってくるのいたずらココロ溢れる編曲もいいなぁ。というように、編曲者それぞれのカラーが伝わってきます。もちろん、ニューセンチュリーの演奏もゴキゲンです。
しかし、このアルバム最大のチェックポイントは、なんといっても各編曲者自身によるコメントでしょう!! 本当はCDを買ってじっくり読んでほしいのですが、彼らのサイトに全文紹介されていることをこっそり教えちゃいましょう。
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ニューセンチュリーSQのホームページでリリース情報を知ってから半年以上、どんなに待ち遠しかったことか! スタンダードというタイトルには、既にスタンダードになっている曲と、これからスタンダードになりうる曲という2つの意味があるということです。正直なところサンジュレとデザンクロは、たしかにNCSQらしい演奏ではありますが、あまたの名演以上の新しい発見はできませんでした。これがデル=ボルゴのアメリカン・クラシカルとでもいうべき手堅い音楽になると、NCSQの独壇場。バーンスタインの指揮にも通じる、教育的・解説的かつ本人が一番楽しそうな快演です。ミンツァー(ちなみに、ブックレットによれば4重奏曲第3番を委嘱し、2002年1月に初演したとのこと、こちらも録音が待たれます)とトークも同様で、単純とも思えるスコアからNCSQならではのワクワクするような躍動感を引き出してみごと。ヒップなクラシカル・サクソフォン・カルテット!というフレーズを彼らに贈りたいと思います。
なお、アルトのロバート・フォーブ氏はこのアルバムを最後に主夫に専念!のため活動を離れ、現メンバーのクリス・ヘミングウェイに交代しました。
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アルトがヘミングウェイ氏に替わってからの最新アルバム。しかしフーガの芸術をもってくるとはまったく予想外でした。もちろん技術的な破綻はなく、端正な中にも確実に彼らの感じている音楽的な愉悦が端々に感じられ、バッハのこの音楽が現在も生きていることを実感させてくれます。この曲にとりくんだ団体は、他にもロスアンジェルスSQ、ニュー・デンマークSQ、そしてパスカルによる抜粋編曲に挑戦したルデューSQなどすでに多くの録音がリリースされていますが、ニュー・センチュリーSQのこのアルバムは完成度において、これらの演奏のみならずサクソフォンによるバッハ演奏のトップクラスと位置づけて間違いありません。
なお、このアルバムはSACDハイブリッド盤で(サクソフォンのアルバムとしては、おそらくアンデシュ・パウルソンのアルバムに次ぐ2例目)、少々お値段が高いのが難点ですが、もちろん録音はすばらしいもので、サクソフォンで奏でられる室内楽の録音の見本といっていいでしょう。また、ニュー・センチュリーSQがこのアルバムにかけた意気込みを適切に伝えてくれるブックレットの文章を担当しているのは、前メンバーのロバート・フォウブ氏によるものである点も特筆。参考とした版や、未完のフーガの後にコラールを配置したため、収録時間の関係で泣く泣く?第17番をカットしたいきさつなども書かれています。
ここで演奏されている楽譜はAly Publicationsより出版されています。
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「Commissions Vol. 2」というサブタイトルどおり、すべて彼らの委嘱作品です。独特の存在感のある彼らの響きは、フランス流の華やかなサクソフォンや最近の主流になりつつあるヴィヴラート少な目の潔い響きを聴きなれているとちょっと違和感があるかもしれません。しかし、いつもの彼らの演奏どおり、このアルバムからも迷うことなく音楽を楽しんで演奏しているスピリットを感じることができます。1曲目のフェルドハウスなんか、ドラムやギターも入ってほとんどロックかファンクのノリ。3曲目の Revolutionary Etudes (ショパンの革命のエチュードに関係しているとのこと)あたりはかなりハードな響きがしますが、重苦しさよりも音楽のドライヴ感が勝っています。
これまで Channel Classics レーベルからのリリースだったのが、今回から日本に代理店のない Allanna レーベルへ移行とな一気に入手しづらくなってしまいました(哀
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