Washington Saxophone Quartet


1976年に結成されたということは、すでに20年以上の活動歴があることになります。詳しい活動状況はわからないのですが、CDのジャケットによれば、中国や西インド諸島での演奏を始め、アメリカ国内で「Voice of America」などの番組に出演したりしているようです。

ワシントンSQのページはこちら(Lois Scott Management のページ内、英語)


主なアルバム


「To China and Bach」

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Americus 19981007
  1. 管弦楽組曲第3番 (バッハ)
  2. 小さな羊飼い (ドビュッシー)
  3. ゴリウォッグのケーク・ウォーク (ドビュッシー)
  4. 亜麻色の髪の乙女 (ドビュッシー)
  5. (ボザ)
  6. アリア 〜アリアとファンファーレより (フラッケンポール)
  7. サクソフォン4重奏曲より (グラズノフ)
  8. カン・ディン (中国民謡)
  9. ジャスミン (中国民謡)
  10. 3つの前奏曲 (ガーシュウィン)
  11. ポルカ・ドッツ・アンド・ムーンビームス (ヴァン=ヒューゼン)
  12. サムシング・ドゥーイング (ジョプリン)
  13. カスケード (ジョプリン)
  14. 蛍の光 (スコットランド民謡)
  15. 星条旗よ永遠なれ (スーザ)

Americusレーベルからのリリースで、1995年の中国ツアーから選曲してレコーディングしたものです。ジャケには「中国之行 華盛頓薩克斯管四重奏団」と漢字表記もあって、ちょっと笑えます。どれも親しみやすい曲で、オリジナル曲は2曲だけですが、前半にアレンジ、次にオリジナル、続いて中国・アメリカのポピュラーな曲、というようにプログラムが工夫されていて、名曲集的に楽しめました。冒頭のバッハは、G線上のアリアだけでなく、組曲全曲を演奏しているのが珍しいです。あと、中国ツアーということで、中国民謡が2曲入っていて、これがなかなかチャーミング。蛍の光がユニークな編曲だったり、星条旗もところどころ意表をついた編曲になってるのですが、これは聴いてのお楽しみ。全体に淡泊な演奏で、惹きつけられる「何か」が感じられなかったのが残念ですが、次作に期待!


「Daydream」

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Americus 20001014
  1. この飾りはなあに? (民謡)
  2. アダージョ (アルビノーニ)
  3. カプリオール組曲より (ウォーロック)
  4. ヴォカリーズ (ラフマニノフ)
  5. 子守唄 (ガーシュウィン)
  6. 真夏のノクターン (コープランド)
  7. 古城〜展覧会の絵より (ムソルグスキー)
  8. 弦楽器のためのアダージョ (バーバー)
  9. パヴァーヌ (フォーレ)
  10. 白日夢 (ウェニャン)
  11. 神秘なる障壁 (デ=ヴィクトリア)
  12. ニムロド〜エニグマ変奏曲より (エルガー)
  13. 忘却 (ピアソラ)

夕暮れ?(朝焼け?)の空にサクソフォンのシルエットがたくさん飛んでいるジャケット。こちらはAmericusレーベルのスタジオ録音盤です。小品ばかりですが、どれも肩肘張らずに演奏されており、聴いているほうもリラックスできます。斬新な解釈や強烈な自己主張はないものの、4人の奏者の息や音楽の方向が揃っていて、音楽はゆっくりと前に進んでいき聴き飽きません。ヴォーカリーズ弦楽器のためのアダージョなども必要以上に胃にもたれず、爽やかな印象です。前作のライヴ録音とはアルバム全体の雰囲気がかなり違っており、私はこちらのアルバムのほうが楽しめました。古城アダージョアウレリアSQの楽譜を使っており、編曲の巧みさも聴きもの。特に前者は、アウレリア自身の録音が廃盤ですので、この録音は貴重です。ちなみに、プロムナードから演奏されているのが独特。惜しむらくはニムロドのような息の長いじっくりとした音楽つくりを必要とする曲がやや平坦なこと。まあ、これは趣味の問題かもしれません。

オススメ度:

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