1976年に結成されたということは、すでに20年以上の活動歴があることになります。詳しい活動状況はわからないのですが、CDのジャケットによれば、中国や西インド諸島での演奏を始め、アメリカ国内で「Voice of America」などの番組に出演したりしているようです。
Check it amazon.com ! |
アマゾンでこのCDをチェック! |
Americusレーベルからのリリースで、1995年の中国ツアーから選曲してレコーディングしたものです。ジャケには「中国之行 華盛頓薩克斯管四重奏団」と漢字表記もあって、ちょっと笑えます。どれも親しみやすい曲で、オリジナル曲は2曲だけですが、前半にアレンジ、次にオリジナル、続いて中国・アメリカのポピュラーな曲、というようにプログラムが工夫されていて、名曲集的に楽しめました。冒頭のバッハは、G線上のアリアだけでなく、組曲全曲を演奏しているのが珍しいです。あと、中国ツアーということで、中国民謡が2曲入っていて、これがなかなかチャーミング。蛍の光がユニークな編曲だったり、星条旗もところどころ意表をついた編曲になってるのですが、これは聴いてのお楽しみ。全体に淡泊な演奏で、惹きつけられる「何か」が感じられなかったのが残念ですが、次作に期待!
Check it amazon.com ! |
夕暮れ?(朝焼け?)の空にサクソフォンのシルエットがたくさん飛んでいるジャケット。こちらはAmericusレーベルのスタジオ録音盤です。小品ばかりですが、どれも肩肘張らずに演奏されており、聴いているほうもリラックスできます。斬新な解釈や強烈な自己主張はないものの、4人の奏者の息や音楽の方向が揃っていて、音楽はゆっくりと前に進んでいき聴き飽きません。ヴォーカリーズや弦楽器のためのアダージョなども必要以上に胃にもたれず、爽やかな印象です。前作のライヴ録音とはアルバム全体の雰囲気がかなり違っており、私はこちらのアルバムのほうが楽しめました。古城とアダージョはアウレリアSQの楽譜を使っており、編曲の巧みさも聴きもの。特に前者は、アウレリア自身の録音が廃盤ですので、この録音は貴重です。ちなみに、プロムナードから演奏されているのが独特。惜しむらくはニムロドのような息の長いじっくりとした音楽つくりを必要とする曲がやや平坦なこと。まあ、これは趣味の問題かもしれません。
オススメ度: