Quatuor Ars Gallica


1983年、パリ音楽院を1等賞で卒業したメンバによって結成されました。来日もしたことがあるようです。メンバ名のトップはソプラノ奏者ではなく、テナーのバルタルーキが書かれていることから、彼がリーダと思われます。ご紹介するCDのジャケの写真も、なんとなくテナー奏者が一番いばっているように見えます。Direction Artistique (芸術監督?) に Yukari Bertocchi-Hanada という名前がありますが、バリトン奏者のベルトーキの奥さんだそうです。日本語の解説のあるCDといい、謎の多い(笑)団体です。ちなみにGallicaはフランス教会という意味の単語ですが、何か意味のあるネーミングなのかしら?。なお、バリトンのベルトーキはXASAXのメンバとしても活躍しています。



主なアルバム


「L'Aube du Saxophone」

Check it amazon.com !
アマゾンでこのCDをチェック!
Ligia Lidi 0106044-96
1995/07 Andres Rathger Studio Sounde
  1. サクソフォン4重奏曲第1番 (サンジュレ)
  2. サクソフォン4重奏曲 (サヴァリ)
  3. グランド・クヮルテット・コンチェルタンテ (サンジュレ)
  4. サクソフォン4重奏曲 (モール)
  5. サクソフォン4重奏曲第1番 (マイユール)
  6. アンダンテ、フーガとフィナーレ (ムラエールト)

なぜか、このCDには日本語訳の解説がついてます。ちなみにアルバムタイトルの日本語訳は「サクソフォンの夜明け」。サブタイトルに Musiques originales du XIXe siècle pour quatuor de saxophones とあり、19世紀に書かれたサクソフォン4重奏曲が録音されています。同じ趣向のアルバムとしてアカデミアSQ「Hommage a SAX - XIX Century Original Works for Saxophones」と聴き比べるのもおもしろいでしょう。解説によれば「作曲当時のスタイルを研究した結果、ヴィヴラートは控えめにし、譜面を適宜修正した」ということですが、これらの曲がなぜすぐに忘れ去られたかを明らかにする結果になっている気がします。ていねいに書かれている解説を日本語で読むことができ、音としてもそれが確認できるので、サンジュレなど古いレパートリに興味がある方や演奏しようとしている方は一度聴いてみるとよいでしょう。

オススメ度:

inserted by FC2 system