Clifford LEAMAN


ミシガン大学でドナルド・シンタ、デイヴィッド・ビルガーに師事しました。ミシガン大学、東ミシガン大学、ファーマン大学を経て南カリフォルニア大学で教鞭を執っています。セルマー・クリニシャンとして、客演やクリニックを行ない、以下にご紹介した録音以外にも Redwood Records、CRS などに録音を残しています。1990年よりピアニストのデレク・J.パーソンとアンバッサダー・デュオを結成し、演奏活動を行なっています。

なお、America's Millenium Tribute to ADOLPHE SAX Volume 4 にも演奏が収録されています。



主なアルバム

「BRILLANCE The Ambassador Duo

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Equilibrium EQ21
1998/5/27-29 Daniel Recital Hall, Furman University, Greenville
  1. デュオ・コンチェルタンテ (バセット)
  2. ディスタンス・ウィズィン・ミー (レノン)
  3. リリス (ボルコム)
  4. ソナタ (キルストフテ)
  5. ブリランス (ゴトコフスキー)

The Ambassador Duo (Clifford LEAMAN (saxophone) / Derek J.Parsons (piano)

Equilibriumからリリースのアルバム。明るいサクソフォンの音色がストレートに伝わってきます。演奏もとても健康的で率直な演奏ですが、もう少し演奏に陰影がほしい気がします。たとえばリリスでは抒情的な部分はもう少し音色に浸りたいな、と感じました。一方、キルストフテのソナタは技術的に難しい曲のようですが、表現力を含めなかなか健闘していると思います。アメリカの魅力的な作品なプログラム(ブリランスはフランスですが)を、誠実な演奏で聴くことができる点で価値あるアルバムでしょう。

Equilibrium 社のこのCDの紹介はこちら(英語)

「Excursions The Ambassador Duo

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Equilibrium EQ55
2000/12/8-12 Recital Hall of the University of South Carolina School of Music, Columbia, SC
  1. プロヴァンスの風景 (モーリス)
  2. ヴォカリース (ラフマニノフ)
  3. ルンバ (ホィットニー)
  4. 3つのロマンツァ (シューマン)
  5. ソナタ (ヘイデン)
  6. イギリス民謡による6つの練習曲 (ヴォーン=ウィリアムス)
  7. ヴェニスの謝肉祭 (ドゥメルスマン)

The Ambassador Duo (Clifford LEAMAN (saxophone) / Derek J.Parsons (piano)

2枚目は比較的オーソドックスなレパートリを集めたアルバム。たしかな技術による演奏は、プロデューサでパーカッション奏者としても有名なウドウ氏の手による明晰な録音ともあいまって、とても健康的な印象。ルンバソナタなどの緻密な演奏はかなり楽しめました。さらに曲の微妙な陰影がほしかったり(特にヴォーカリース3つのロマンス)、さらに音楽のスケールの広さを感じたかった(プロヴァンスの風景イギリス民謡…)箇所もありますが、前作よりも充実度は高いと思います。今後の活動にいっそう期待がもてるアルバムです。

Equilibrium 社のこのCDの紹介はこちら(英語)

「Illuminations」

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Equilibrium EQ077
2004/8/4-7 Recital Hall of the University of South Carolina School of Music, Columbia, SC
  1. Pull (マテソン)
  2. イルミネーション (R.ベイン)
  3. 野蛮な計算 (J.F.ロジャース)
  4. 癇癪 (S.ギャロップ)
  5. サイコテラピー (B.ブーン)

The Ambassador Duo (Clifford LEAMAN (saxophone) / Derek J.Parsons (piano)

3作目はこの15年ほどの間にアメリカの若手作曲家によって書かれたオリジナル作品集。どの曲も現代的な響きですが、けしてノイジーではなく、サクソフォンの機能性を駆使したシリアスな内容です。リーマンとパーソンズのデュオによる演奏は、これらの曲が要求している技術的なハードルや音楽背景の多様さを問題なくクリアし、時には唖然とするようなテクニックの冴えを披露しており、聴き手の耳を離しません。特にどこの音域でもよくコントロールされたニュートラルな音色が印象的です。耳に優しい音楽ではありませんが、これまでのアルバムの中でももっとも充実した内容のアルバムと感じました。

Equilibrium 社のこのCDの紹介はこちら(英語)

「Bassett Bolcom Daugherty」

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Equilibrium EQ63
  1. フルートと管弦楽のための抒情的協奏曲 (ボルコム)
    Amy PORTER (flute) r.2002/4/7
  2. イングリッシュホルンと管弦楽のための「スパゲッティ・ウェスタン」 (ドーガティ)
    Harold SMOLIAR (english horn) r.2002/3/26
  3. アルト・サクソフォンと管弦楽のための協奏曲 (バセット)
    Clifford LEAMAN (saxophone) r.2001/10/17

Kenneth KIESLER 指揮 ミシガン大学交響楽団

抒情的というよりはちょっとお茶目な雰囲気のフルート協奏曲に始まるアルバムは、アメリカの現代音楽作曲家による管楽器のための協奏曲集。タイトルがキャッチーなイングリッシュホルンと管弦楽のためのスパゲッティ・ウェスタンは、予想に反して?シリアスな曲想に、渋いイングリッシュホルンの音色がぴったりマッチ。さて、バセットの協奏曲ですが、きっと精緻なスコアなんだろうな、と思ってしまうような職人芸的な曲。もっとサクソフォンが伸びやかに演奏してもよいのでは、とも感じるところもありましたが、曲の魅力は十分伝わってきました。

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