京都府生まれのサクソフォン奏者。尚美学園短期大学、東京コンセルヴァトワール尚美ディプロマコース卒業、サクソフォンを雲井雅人に、室内楽を服部吉之・真理子夫妻に師事しました。1998年のアドルフ・サックス国際コンクールで6位入賞、1999年第16回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で1位を受賞しました。現在は東京ミュージック&メディアアーツ尚美ディプロマコースおよび尚美学園短大の講師を務める傍ら、フェロー・サクソフーォン・カルテットを主宰、雲井雅人サックス四重奏団のメンバーでもあり、またソロ・室内楽・オーケストラとの共演等様々な演奏活動を展開しています。
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お手柔らかに、ではなく、さっと出したストレートのパンチが効いたアルバム。しかもそのコンパクトなパンチが、時に軽く、時に重く、常にエッジがきいているのが印象的です。あえて?クラシカル・サクソフォンの王道のフランス系の選曲をはずし、ピアノの北方氏のオリジナル作品を除いてはすべてアメリカの曲とういのも大胆。聴きなれたクレストンのソナタ、特に3楽章あたりではアメリカの広い大地を突っ走るようなスケールの大きさを感じます。そのスケール感はアルバムタイトルにもなっているレッスンズ・オブ・ザ・スカイでさらに発揮され、まるで優雅な曲芸飛行を見ているような気さえしてきます。ドビンズの2曲ではクラシカルな表現の中で曲の持つジャズ色を出すバランス感覚がすばらしい。アルバム中唯一4重奏で演奏しているドラスティック・メジャーズでは、曲の持つエネルギーとブルース独特のビートが日本人でここまで表現できるとは思いませんでした。非常に個性的なアルバムであり、こういう個性をしっかり持ちつづけてほしいと思わせる充実したアルバムです。
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