Niels BIJL


1971年オランダ生まれのサクソフォン奏者。エンシーデ音楽院でアルノ・ボーンカンプ、ヨハン・ファン=デル=リンデン(アウレリアSQのメンバー)の師事し、1998年ダグブラッド・トュバンティア賞を得て卒業しました。ピアニストのハンス=エリク・ディクストラとのデュオ、アコーディオン奏者のゲリテ・ブルインとのデュオ、リコーダ奏者ロナルド・モエルカーとのデュオなど、いろいろな組み合わせによる室内楽演奏を展開しています。2000年よりアンドレ・アレンズの後任としてアウレリアSQにアルト・サクソフォン奏者として参加しています。また、客演としてはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニーなどとに共演、2007年にはゲオルグ・ショルティ、ヴァレリー・ゲルギエフによる世界平和オーケストラにも参加しています。現在はヘンゲロ音楽学校で教鞭をとっています。


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主なアルバム


「Chant du Saxophone Ténor」

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Aliud Records ACD HN 014-2
2006/7/13-15 Music School, Doetinchem
  1. 吟遊詩人の歌 (グラズノフ)
  2. アンダンテとアレグロ (シューマン)
  3. ポエム (ハートレー)
  4. イヴニング・ソング (スミルノフ)
  5. バラード (マルタン)
  6. コペリウスの歌 (シュミット)
  7. 協奏曲 (R.ワード)

Niels BIJL (saxophone) / Hasn=Erik DIJKSTRA (piano)

全曲テナーによる演奏。SACDということもあり、息遣いやキーの音まで聴こえてきそうな鮮明な録音です。演奏も内角あり外角ありの直球勝負で、様々なスタイルの曲を吹き分けています。もちろんどの曲でも技術的な不安は感じさせず、特にどの音域でも安定した音色が。グラズノフあたりではさらにテナーならではの包容力のある演奏を期待したいところですが、ハートレーワードのような曲で実力が発揮されています。テナー・サクソフォンという楽器ゆえか、やや感情表現はやや抑制されているようですが、それでも真摯な中に暖かみを感じることができます。

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