1971年オランダ生まれのサクソフォン奏者。エンシーデ音楽院でアルノ・ボーンカンプ、ヨハン・ファン=デル=リンデン(アウレリアSQのメンバー)の師事し、1998年ダグブラッド・トュバンティア賞を得て卒業しました。ピアニストのハンス=エリク・ディクストラとのデュオ、アコーディオン奏者のゲリテ・ブルインとのデュオ、リコーダ奏者ロナルド・モエルカーとのデュオなど、いろいろな組み合わせによる室内楽演奏を展開しています。2000年よりアンドレ・アレンズの後任としてアウレリアSQにアルト・サクソフォン奏者として参加しています。また、客演としてはアムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団、ロッテルダム・フィルハーモニーなどとに共演、2007年にはゲオルグ・ショルティ、ヴァレリー・ゲルギエフによる世界平和オーケストラにも参加しています。現在はヘンゲロ音楽学校で教鞭をとっています。
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全曲テナーによる演奏。SACDということもあり、息遣いやキーの音まで聴こえてきそうな鮮明な録音です。演奏も内角あり外角ありの直球勝負で、様々なスタイルの曲を吹き分けています。もちろんどの曲でも技術的な不安は感じさせず、特にどの音域でも安定した音色が。グラズノフあたりではさらにテナーならではの包容力のある演奏を期待したいところですが、ハートレーやワードのような曲で実力が発揮されています。テナー・サクソフォンという楽器ゆえか、やや感情表現はやや抑制されているようですが、それでも真摯な中に暖かみを感じることができます。