パリ・サクソフォン5重奏団やギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のメンバとして活躍し、ソロ奏者としても名高いアンドレ・ブーン氏。そのフランスでの活躍ぶりに比して、日本での知名度が低いのは、なぜでしょう?
Coreliaレーベルからリリースされたアルバム。おそらく、過去の録音からの抜粋編集で、実質的なベスト盤とでもいえるのでしょうか。各ピアノ伴奏の曲では作曲者を伴奏に従え(!)、堂々と音楽を展開していきます。録音時期に若干差があるようですが、音楽の安定感があり、往年のフレンチ・スタイルの音色を堪能できます。中でも悲劇的変奏曲の変奏曲的な側面を強く感じることができました。またバラードでみせる軽快なタンギングも魅力的。6つの小品では、ソプラノからバリトンまで吹きこなしていますが、バリトンを吹いている楽章のタイトルが「バレエ」というのは、作曲者一流のエスプリ?
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