Keith R.YOUNG


アメリカで活動するサクソフォン奏者。ボーリング・グリーン大学、アメリカ・カトリック大学、メリーランド大学、シンシナティ大学でデール・アンダーウッド、レジナルド・ジャクソン、ルイス・マリーニ、そしてジャズ奏者のクリス・ヴァドラに師事した後、ボルドーでジャン=マリー・ロンデックスにも師事しています。アメリカ空軍吹奏楽団に入隊、アメリカ国内はもちろん世界中を回りました。11年間所属した空軍を1998年に辞してからは、インディアナ大学ペンシルヴァニア校でサクソフォンの助教授とIUPジャズバンドのディレクターを務めています。

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主なアルバム


「Saxophone Voices from Five Countries」

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Crystal CD659 (r)1990-2007
  1. ダンザ・カプリチォ (R.ネルソン)
  2. 15の小品op.180 より 第7番 (ケクラン)
  3. ヴァルス形式のカプリス (ボノー)
  4. (デル=ボルゴ)
  5. ファンタジア (ヴィラ=ロボス)
  6. モノディop.216 第10番〜無伴奏オーボエ・ダモーレ・ソロのための (ケクラン)
  7. ジャズ・エチュード (本田俊之/直美)
  8. タンゴ・エチュードより (ピアソラ)
  9. サクソフォビア (ヴィードーフ)

Keith R.YOUNG (saxophone)
Judith RADELL (piano) [a,i]
Ron WARREN (piano) [b,e,g]

空軍従事中の1990年から退役後の2007年までの間の録音を集めたアルバム。録音状態は曲によってやや異なります。ヤングの音色はアメリカ的なニュートラルさに、若干フランスの華やかさを感じるますが、これはロンデックスに師事した経歴ゆえでしょうか。アルバムのタイトルが5つの国の響きとなっているように、アメリカ、フランス、ブラジル、アルゼンチン、そして日本の曲が取り上げられています。なるほど、ネルソンデル=ボルゴのスケールの大きさ、ケクランでのコントロールされながらもほのかに感じる華やかな香りは、作為ではなくヤング氏の中から湧き出てくる音楽性によるものでしょう。一番の聴きものは本田氏のジャズ・エチュードでしょう。ジャズも指導するヤング氏ならではの、スパイスがピリリと効いた小気味良い演奏です。ピアソラヴィードーフではもっと暴れてほしかったな、とも思いますが、多様な曲をそれぞれの個性を踏まえて吹き分けているのは見事です。

オススメ度:


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