ドイツで活動するサクソフォン奏者。1980年にミュンスターの音楽学校を卒業、ウェストファリ・ウィリアム大学で教員として働きながら、サクソフォン・アンサンブルを結成し活動を始めました。日本人ピアニスト北野のり子(漢字不明)氏とのデュオに加えて1986年よりオルガン奏者のハンス=マーティン・リンバーグとの活動を開始しました。1994年に自身の音楽事務所であるPiper Recordsを設立、CDのリリースと作曲等音楽関係の出版を行なっています。
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白地のジャケットに、「Rapsodie」と書いてあり、その下に手書き風に「狂詩曲」と漢字で書かれています。裏側にはカタカナで「ラプソディ」の文字が。アヤシイCD、と思ったら、ピアノ奏者が日本人でした。ワードマンの音はやや線の細いですが、耳に突き刺さることなく流れていきます。録音のせいかやや残響が多く、音色の輪郭がもう少しハッキリしてほしい気もしますが、どの曲にも演奏者の「優しさ」を感じました。1曲だけピアノ・ソロ曲が入っていて、いいコントラストになっています。
ドイツNaxosのローカルリリースらしいアルバム。他にもドイツ・ナクソスにワードマンとオルガンとの共演アルバムが3枚あるようで、おそらくは、Piperレーベルからの移行かと思われます。
実は私、サクソフォンとオルガンの組み合わせ、アコースティックな響きのピアノに比べてしまうとどうも歯切れが悪く感じて苦手なのです。おそらく生演奏を聴くと音色の輝かしさに圧倒されると思うのですが、、こういう先入観のもとで聴いた限りでは、クープランの墓の古典的な響きが一番しっくりきました。ただ、上記のアルバム同様、音の細さと若干の不安定さが気になりましたが。。もう少し聴かず嫌いをせず、このサクソフォンとオルガンによる演奏を聴いてみようかな。。