1973年生まれのフランスのサクソフォン奏者。ボルドー国立音楽院でジャン=マリー・ロンデックスとマリー=ベルナーデッテ・シャリエに師事しました。1997年よりアランソン国立音楽院で教鞭をとっており、またフランス国内を中心に、ソロやボルドーやマルセイユのオーケストラへの客演を行なっています。また女性声楽奏者のマリオン・フリーボーグとデュオ"Metatem"を1995年より組んで、ワールド・サクソフォン・コングレスを始めさまざまなイベントに参加しています。2002年よりマルセイユに住んでおり、マルセイユ音楽大学で教鞭を執っています。
今、フランスで大流行?の、クリスチャン・ローバが作曲した9つの新しい練習曲を全曲収録したアルバム。このうち3曲は平野氏の演奏を聴くことができますが、まとまった録音はありがたい! アルトで4曲、ソプラノ/テナーで3曲、2重奏とバリトンでそれぞれ1曲、というこの練習曲は、このCDの演奏者であるヴェルサヴォーをはじめジャン=マリ・ロンデックス、マリー=ベルナデッテ・シャリエ、アルノ・ボーンカンプといったそうそうたる面々に各曲が捧げられています。ここでは「練習曲」の意図するスタッカートやスラーから、循環呼吸、重音に至る現代奏法まで、どれも鮮やかに繰り広げられており、さながら技巧の総合商社とでもいいたいところ。もっとも、私自身曲を充分に理解してるとはいいがたいのですが、、(共感はしています)。現代曲にアレルギーのない方は一聴をお勧めします。まずは、日本でもこのCDを流通させてくれぃ、、、
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フランスの現代曲ばかりを集めたアルバム。聴く限り、メロディらしいメロディは聴こえず、時々電子音やエコー、録音された音との重ねあわせが聴こえたりするこれらの曲(というより響き、、)は、正直なところ私の理解を超えた響きの連続です。言えるのは、ヴェルサヴォーがこれらの曲を吸収し、等身大に演奏しているという点。まだまだ伸びる余地と可能性を秘めた奏者であることを改めて認識しました。
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