カナダのケベックを中心に活動を行なうサクソフォン奏者・作曲家。1969年生まれ、15歳でサクソフォンを始め、2年後にケベック音楽院でピエール・ブルクに指示しました。1991年に卒業の後、3年間渡仏しジャン=イヴ・フルモーにも師事しています。その後はカナダを中心に、ソロやオーケストラとの共演を続けながら、1999年にはNeume Phonographeを設立し、自作曲の出版管理を行なっています。現在はオタワ州のガティノー音楽院の教授として後進の指導にもあたっています。
自作曲の録音にあまりいい印象をもっていないのですが、このアルバムは自作自演ながらも作品が古典的ゆえか、安心して楽しむことが出来ました。作品1番となるソロのソナタこそややテクニック志向を感じますが、明確な和音とメロディラインは、まるで19世紀後半から20世紀前半の曲のようです。なるほど、バッハとブラームスというカップリングもあまり違和感がありません。強い個性は感じられませんが、意欲が空回りせず、きちんと音楽に根付いているところに好感を持ちました。
自作曲の楽譜は、サイトから購入することもできるようです。
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