1964年、和歌山県生まれ。中学校の吹奏楽部でサクソフォンを始め、音大受験のために故大室勇一氏に師事。1983年に国立音楽大学器楽科に入学し、翌年には第1回日本管打楽器コンクールのサクソフォン部門で第2位入賞、1987年の第4回同同コンクールでは第1位に入賞します。大学を矢田部賞を受賞して卒業、1990年以来たびたびリサイタルを開いています。
ある時はトルヴェール・クヮルテットのバリトン・サクソフォン奏者、またある時は東京佼成ウィンド・オーケストラのバリトン・サクソフォン奏者、さらには後進の指導と、多忙を極める活動を行なっています。アルトだけでなく、バリトンをブイブイいわせて吹きまくる姿が印象的です。また、小串氏のアルバムハッピー・サックス・パラダイスにも参加しています。
なお、アルトは Selmer Super Action '80 Serie II, G を使用しているようです。
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管楽器ソロ名曲集として、日本人演奏家を起用して企画されたシリーズの1枚。クラシックからの編曲ものを中心に選曲されています。あまり目新しい選曲ではありませんが、エックレスのソナタはもう少し演奏されてよい曲ではないでしょうか? 演奏面ではもっと遊んでほしいと思うところも少なからずありますが、まあ、これは企画が企画だけにしかたがないかなー。最後の夢のあとにはバリトンで演奏されていて、イイ味を出しています。また、使われている編曲譜は東亜出版社から出版されていましたが、現在は入手できるのでしょうか? 絶版だとしたら、残念なハナシです。
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オール・ドビュッシー・プログラムという斬新なアルバム。盟友の小原氏のピアノの好サポートや朝川氏の編曲にも支えられて、なかなかすてきなアルバムに仕上がりました。これにドビュッシー特有の、音楽空間や時間の広がりを求めるのはちょっと酷ですかね? このアルバムでも、小さな黒人でバリトン・サックスを吹いていて、演奏もよいだけでなくちょっとしたアルバムの中休みになっていてグッド。
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