2001年さいたま市民音楽祭にゲスト出演したのを機会に結成されました。クラリネットの武島氏の名前と、メンバーの人数8人から Take8 と名づけられました。メンバはそれぞれソロで活動していますが、定期的にTake8として活動しています。
実は私、学生時代にフルート2本+クラ2本+サックス2本という変則アンサンブルを演奏したことがあるのですが、バランスのとり方に苦労した覚えがあります。パーカッションに石川昇平氏を加えた9人による録音で、楽器間のバランスをどう取っているかが気になったのですが、さすがそこは気の会う仲間たち、音量のみならず音色のブレンドも申し分なく、まずは安心して?聴くことができました。木管8人+打楽器という編成の制約は既成事実として、これをベースにアグレッシヴな表現を(演奏のみならず編曲も含めて)盛り込もうという意欲は十分伝わってきます。ここは、原曲と比べると、、という野暮なことは言いません。といいつつ、やはり違和感があまりないのは、もともとピアノ連弾だった小組曲ですね。全体に、フレーズの統一などでいまひとつ詰めが甘い箇所も感じましたが、ぜひ一度ライヴで、立体的な音響空間を感じてみたいなと思わせる魅力がありました。