Selmer Saxharmonic


2006年にドイツで結成された、12名編成のサクソフォン・アンサンブル。同年のおレク・カガン音楽祭、翌年にはテーガンゼー・バロックザールやモーゼル音楽祭で演奏するなど、積極的に演奏活動を進めています。サクソフォン4重奏団バンタ・レイ、アリアージュ・カルテットクレア・オブスキュアSQアレマンド・サクソフォン・トリオに所属するメンバーで構成され、日本人奏者の栗本純子さんも参加されています。音楽監督にはバスーン奏者として、また指揮者としても名高いミラン・トゥルコヴィッチ氏を迎えています。

なお、以下公式ページには日本語のページもり、またレパートリーのページでは参考音源を聴くこともできるので、興味ある方は確認してみて下さい。

Official Site(英語・独語・日本語)


主なアルバム


「Flying Saxophone Circus」

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MD+G 910 1625-6
2009/10/19-21 Ehemaliges Ackerhaus der Abtei Marienmünster
  1. ジャズ組曲第2番 (ショスタコーヴィチ)
  2. スラヴ舞曲第1・7・8番 (ドヴォルジャーク)
  3. スカラムーシュ (ミヨー)
  4. アメリカ組曲 (ガーシュウィン/ロンデックス編)
  5. 悪魔のラグ (マティシア)

精度の高いサクソフォンのラージ・アンサンブルといえば、ミ・ベモル・サクソフォン・アンサンブルが思い浮かびますが、Selmer Saxharmonic の実力も匹敵するかもしれません。音程、音色やアインザッツの統一というレベルはもちろん、音楽的にも非常に高いレベルの演奏を繰り広げていて、正直驚きました。ソプラニーノやソプラノが綺麗な音程で重なると、その演奏の大変さを知る人にとってはこれだけで感動モノでしょう。低音ファンにとっては、バス・サックスのブリブリいう響きもたまりません(笑)。きちんとクラシカルな表現にのっとった演奏を繰り広げられていて、ショスタコーヴィチのジャズ組曲でさえ風格を感じてしまいます。スカラムーシュはソロと伴奏ではなく、アンサンブル全体でメロディを追っていく編曲。もちろん奏者一人ひとりがこの曲を熟知していることもあって、細かいところまで表情が揃っています。アメリカ物語や悪魔のラグでも、けして悪ノリはせず、基本的に真面目。だからといって、曲のおもしろさが損なわれるわけではなく、むしろクラシック全般のリスナーにも受け入れられる演奏ではないでしょうか。これも、指揮のミラン・トルコヴィッチ氏の指揮によるところが大きいのでしょうか。

これは生演奏をぜひ聴いてみたいです。

しかし、ジャケットはもう少しカッコよくしてほしかったなぁ。。

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