Quintessence Saxophone Quintet


  • Uli LETTERMANN, soprano
  • Hartmut SALZMANN, alto
  • Tom GÖSTENMEIER, tenor
  • Andreas MENZEL, tenor
  • Bernd STICH, baritone

1993年11月に結成された、ドイツの5重奏団。1967年生まれのソプラノで編曲も担当するウリ・レターマンを始め、1960年代生まれの奏者で構成されています。主にジャズなどの演奏が多く、既にCPOレーベルを中心に6枚のアルバムをリリースしていますが、(ジャンル分けをすることの是非に就いてはさておき)「クラシカル」な録音がなかったためこの web での紹介を省いていましたが、2002年4月にリリースされたアルバムは是非取り上げたく、以下に紹介します。活動についての詳細はご紹介する公式ページを訪れてください。


Official Site(独語、英語)


主なアルバム


Beethoven Renovated

CPO 999 861-2
2002/1/25-27
  1. 序曲「コリオラン」 (ベートーヴェン)
  2. ルール・ブリタニアの主題による5つの変奏曲 WoO.79 (ベートーヴェン)
  3. 交響曲第5番「運命」 (ベートーヴェン)
  4. 喜びの歌 (ベートーヴェン)

サクソフォン5本でベートーヴェンの運命を演奏してしまうという、大胆不敵なCD。発売時には新譜の広告でも目立って取り上げられました。この団体ゆえ原曲に忠実な演奏ではなく、原曲を意識しながらも大胆にジャズにアレンジされていて、奏法や音色はジャズそのもの、ベートーヴェンの素材を使った作品と言ってよいでしょう。この演奏を聴いて目くじらを立てるヒトも少なからずいると思いますが、しょせんは編曲、それも異端児サクソフォンで演奏するのだから、前向きに聴きましょうよ。とはいえ、私自身、あまりこのCDを楽しめなかったのも確かですが(爆)、原曲がピアノ曲というルール・ブリタニアの主題による変奏曲は、変奏曲というスタイルゆえか編曲に無理がなく楽しめました。

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