フランス国立リヨン音楽院のメンバで結成されたリヨン・サクソフォン・アンサンブル。以下でご紹介するアルバムのとおり、あらゆるジャンルの曲を取り上げています。親玉のセルジュ・ビションは、日本では知名度はありませんが、数々の優れた門下生を送り出している指導者です。ミ・ベモルSEの前田氏も門下生の一人で、そう、ミ・ベモルはリヨンのアンサンブルに刺激されて結成されたのです。上記のメンバは1992年時点(アルバム「Ensemble de Saxophones de Lyon」のメンバ表による)ですが、ミ・ベモルのバリトン奏者西村氏の名前があります。もう一人のヒロタ氏という名前も日本人らしいですね。ほかにも、イタリア系、東洋系らしき名前があり、国際色豊か?なアンサンブルです。なお、楽器はセルマーを使用しています。
フランスの現代作曲家によるアンサンブル作品を集めたアルバム。録音のせいか、響きがやや薄っぺらに聞こえるのが残念ですが、どの曲もまずまずのレベルで演奏されています。これといって印象に残らないのは、演奏、曲、録音すべてがいまひとつ、だからかな?
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こちらはスコット・ジョプリンにはじまり、グレン・ミラー、ミシェル・ルグランまで軽い曲をそろえています。人数が増えるほどアーティキュレーションがはっきりしなくなりますが、このアルバムも響きはおもしろいのですが今一つなにをやろうとしてるのかがわからないなぁ。明らかに間違っているところもありますし。リズムが重要なこの手の曲にしては、心地よいグルーヴ感が感じられないのが残念。唯一、当初からアンサンブルのために書かれたイトゥラルデの作品群で、この団体の本領を聴くことができます。
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タイトルどおり、これは大人数のアンサンブルではなく、4重奏によるアルバムで、それぞれビション自身がソプラノを吹き、アルト以下は門下生が吹いています。ピエルネ、シュミット、デザンクロと定番曲の目白押しですが、さすが指はしっかり回ってます。ビブラートが少なく録音がデッドで、ドライに聴こえる分少々聴きおとりしますが、実力や表現力はまずまず。個性があまり感じられない分、参考演奏として聴くにはいいかもしれません。
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