Tommy SMITH


スコットランド生まれのジャズ・サクソフォン奏者。エディンバラとバークリーの音楽大学に学び、ヴィヴラフォン奏者のゲイリー・バートンの弟子となりました。既に10枚を超すジャズのアルバムをリリースしており、スコットランドを代表するジャズ・サクソフォン奏者といえるでしょう。また、ジャズ専門の奏者というわけでもないようで、ケルト系ミュージシャンのカレン・マシスンのアルバムにもクレジットがあったり、とボーダレスな活動を行なっているようです。なお、楽器(ソプラノ)はヤナギサワのSC900、リードは Rico の セレクト・ジャズ を使用しているとのことです。


Official Site(英語)


主なアルバム


「GYMNOPÉDIE -the classical side of Tommy Smith-

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LINN AKD 103
1997/10/12 Stevenson Hall, Glasgow, Scotland
  1. ジムノペディ第1番 (サティ)
  2. バグパイプ・ミュージック (バルトーク)
  3. グノシエンヌ第1番 (サティ)
  4. チルドレンズ・ソング第7番 (コリア)
  5. アリエッタ (グリーグ)
  6. チルドレンズ・ソング第6番 (コリア)
  7. ノットゥルノ (グリーグ)
  8. ブルガリアン・リズム第1番 (バルトーク)
  9. グノシエンヌ第3番 (サティ)
  10. ジュ・トゥ・ヴ (サティ)
  11. ソナタ第1番「鏡の間」 (スミス)
  12. ソナタ第2番「開いた目の見る夢」 (スミス)

Tommy SMITH (saxophone)/ Murray McLACHLAN (piano)

スコットランドのLINNレーベル(ちなみに、知る人ぞ知るオーディオメーカでもあります)からリリースされた、トミー・スミスのセルフプロデュースによる彼のファースト「クラシック」アルバム。まずは、プログラムに注目。サティ、バルトーク、グリーグ、チック・コリアで前半をまとめ、後半に自作のサクソフォン・ソナタを持ってくるという大胆な構成。ちなみに、このソナタの楽譜はCamden Musicから出版されています。肝心の演奏の方ですが、これはクラシックの皮をかぶったジャズ。クールなはずのサティが、スミスのサクソフォンはブルース調に変容を遂げています。ところが伴奏者のマクラクラン(かなりの実力者とみました)のピアノはスミスに引きずられることなく硬派なクラシック。このアンバランスが、不思議な空間を作りだしています。好き嫌いが分かれると思いますが、私はこの大胆なアプローチをおもしろく感じました。

オススメ度:

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