Pekka SAVIJOKI


1952年ヘルシンキの生まれ。ヘルシンキのシベリウス・アカデミーでサクソフォンを始め、1973〜75年パリ国立音楽院で学び、この間デファイエに個人的に師事しました。再びシベリウス・アカデミーに戻り1977年に卒業し、現在は同校の教授となっています。下記にご紹介したアルバム以外にも、断片的にBISレーベルから録音がリリースされていますが、最近の録音がないようです。いったいどうしてるのでしょうか?

ちょっと気になってリサーチしてみたところ、1986年に指揮のディプロマを取得しており、1993年にラジオ・フランス・フィルハーモニク管弦楽団で指揮デビューしました。現在はタピオラ・シンフォニエッタ、ストックホルム・フォーク・オペラ、マルメ音楽劇場などを指揮しており、Ondineレーベルから指揮者として数枚のCDをリリースしているようです。ということは、サクソフォン業は廃業??



主なアルバム


「The French Saxophone」

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BIS CD-209
1980/5/2-4 [e,f] Nacka Aula, Sweden
1982/5/18,19 [a-d] Studio BIS, Djurshoim, Sweden
  1. スカラムーシュ (ミヨー)
  2. 嬉遊曲 (ブトゥリー)
  3. 5つのエキゾチックな踊り (フランセ)
  4. 物語 (イベール)
  5. ファンタジア・アンプロンプチュ (ジョリヴェ)
  6. プロヴァンスの風景 (モーリス)

Pekka SAVIJOKI (saxophone)
Margit RAHKONEN (piano) [a-d]
Jussi SIIRALA (piano) [e,f]

アナログ録音です。技術的にはまずまず聴けるレベルで、ご本人の風貌そのまま?全体にかなりていねいに演奏しています。が、安全運転にすぎるような気もして、おもしろい演奏にはなってません。ミヨーイベールのような軽さがほしい曲を一本調子で吹かれると、だんだん歯がゆくなってきます。特にフランセでは、タイトルの"エキゾチックさ"が感じられず、退屈してしまいました。


「SAXOPHONE CONCERTI」

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BIS CD-218
1982/8/6,9 Cocnert Hall of Stockholm Musical Academy, Sweden
  1. サクソフォン協奏曲 (ラーション)
  2. サクソフォン協奏曲 (グラズノフ)
  3. アダージョとアレグロ (パヌラ)

Pekka SAVIJOKI (saxophone)/ Jorma PANULA 指揮 ニュー・ストックホルム室内管弦楽団

この録音でも、とても真面目さが感じられます。グラズノフでは曲の性格も幸いして、まあまあおもしろく聴けましたが、ラーションではもっと積極的な表現がほしかったですね。オケの棒を振ってるパヌラの作品は、印象に残らなかった、というのが正直なところです。しかし、収録時間 37分というのは、CDとしては短いぞー。

オススメ度:


「Hindemith - Chamber Music」

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BIS CD-159 1974-1983
  1. 金管のための「朝の音楽」
  2. トランペット・ソナタ
  3. トロンボーン・ソナタ
  4. チューバ・ソナタ
  5. 「プレン音楽祭」のためのリコーダー・トリオ
  6. アルト・サクソフォン・ソナタ
    Pekka SAVIJOKI (saxophone)/ Jussi SIIRALA (piano) r.1980
  7. ファゴット・ソナタ

V.A.

ヒンデミットのにこやかな似顔絵がジャケットになっている、管楽器のためのソナタを集めたアルバム。どの曲も技術的には無難でヒンデミットらしさを感じる個所もありますが、どういうわけだかそれが魅力的に聴こえないのです。お行儀がよすぎというか、無難というか、、、ジャケットの顔のような、ヒンデミットの飄々・颯爽とした響きをもっと感じたかった、です。


「ESA-PEKKA SALONEN COMPOSER」

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Finlandia 4509-95607-2
  1. MIMO II(オーボエと管弦楽のための) (サロネン) r.1993/5
  2. YTA I(アルト・フルートのための) (サロネン) r.1989/5
  3. YTA II(ピアノのための) (サロネン) r.1990/12
  4. YTA III(チェロのための) (サロネン) r.1992/7
  5. アルト・サクソフォンと管弦楽のための協奏曲 (サロネン) r.1989/3
    Pekka SAVIJOKI (saxophone)
  6. FLOOF(ソプラノと5人の奏者のための) (サロネン) r.1991/10

Esa-Pekka SALONEN 指揮 フィンランド放送交響楽団

ペッカ・サロネンといえば北欧出身の若手指揮者として有名ですが、彼の自作曲を集めたCDがワーナー系のフィンランディア・レーベルからリリースされてます。この中に、サロネンの管弦楽処女作となるサクソフォンの協奏曲が含まれていて、ソロをサヴィヨキが担当しています。うーん、理解できなかった、、(爆)。むしろ、オーボエやフルート(ちなみにフルートは個人的に結構気になっているヘラスヴォがソロをとってます)のための作品のほうが響きとしては新鮮に聴こえました。なおサクソフォン協奏曲のみアナログ録音です。

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