佐川 鮎子


千葉県柏市立柏高校でサクソフォンを始め、日本大学芸術学部音楽学科を卒業、桐朋学園大学研究科を修了、小串俊寿武藤健一郎須川展也・原ひとみの各氏に師事しました。YAMAHA新人演奏会・市川市文化会館新人演奏会・江戸川新人演奏会などに出演、全日本演奏会教会ベストプレイヤーズコンクールに入賞しています。現在はヤマハ管楽器・教育楽器の講師を務めるかたわら、レストランでのサロンコンサートなどを頻繁に行なっています。

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主なアルバム


「Just the Way You Are」

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Cafua CACG-0120
2009/6/21, 8/9/ Groove Studio, 松戸市(千葉県)
  1. 素顔のままで (ビリー・ジョエル)
  2. エターナルフレーム (B.スタインバーグ・T.ケリー)
  3. 右から2番目の星 (サミー・フェイン)
  4. テネシー・ワルツ (P.W.キング)
  5. 眠れぬ夜は君のせい (松原憲)
  6. 小さな空 (武満徹)
  7. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン (B.ハートランド)
  8. ユー・レイズ・アップ・ミー (R.ロヴランド)
  9. 亡き王女のためのパヴァーヌ (ラヴェル)
  10. ひまわり (福山雅治)
  11. フライ・ミー・トゥ・ザ・ムーン〜シンフォニック・ヴァージョン (B.ハートランド)
  12. スウィートフィッシュ (佐川鮎子)

佐川 鮎子 (saxophone)/ 田中 麻衣子、馬場 みどり (piano)

曲目はごらんのとおり、洋楽を中心とした選曲で、ここで紹介するべきかちょっと考えたのですが、(ジャンル分けが無意味どかいう議論は置いておいて)クラシックの経歴を持つ方ですし、奏法もクラシックなのでやはり紹介すべきでしょう。

クラシック系の曲では亡き王女のためのパヴァーヌ(ラヴェル)や小さな空(武満徹)なんて曲がチャーミングに演奏されています。どの曲も、表現はやや控えめですが、佐川さん自身がこれらの曲を心から好きで、演奏を通じて聴き手にそれを訴えたい、という気持ちが伝わってきます。特に、テナーの低位音域を自在に操るあたりはみごと。よく歌っています。

そもそも、楽器というのはそれを修行することが目的ではなく、演奏し何か(通常は"うた")を表現することが本来目的のはず。音楽のジャンルを問わず、楽器を通じて訴えるメッセージがなくなってしまったら本末転倒かな、なんてことを感じてしまいました。さらにもう少し踏み込んだ表現があると、演奏の印象がぐっとヴィヴィッドになる気もしますが、やはり一度生の演奏を聴いてみたいです。

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