アメリカで活躍する女性サクソフォン奏者。ノースウェスタン大学を卒業、フレデリック・ヘムケに師事および助手を務めました。ノース・テキサス大学、ローレンス音楽院を経て、現在はイリノイ大学アーバナ/シャンペーン校の音楽学科の教授の地位にあります。この間、ヤーマル・ロッシやタイミュア・サリヴァンといった奏者がリヒトマイヤーの影響を受けています。また、演奏者としては同世代の作曲家に数多くの作品を委嘱し初演を行なってきました。また、かつてテキサス・サクソフォン4重奏のバリトン奏者でもありました。
なお、America's Millenium Tribute to ADOLPHE SAX Volume 2 にも演奏が収録されています。
Mark Customからリリースされたアルバムですが、実質的には自主制作盤のようです。ジャケットは金髪美女がサクソフォンをかかえてにこやかに微笑んでいるアイドルのり?のイージリスニング風(失礼!)ですが、収録曲の題名から想像できるように、どの曲も調性のない(または調性の乏しい)現代音楽曲で、リヒトマイヤーはすばらしい技術で演奏しています。難解な曲ばかりで気軽に楽しめるCDではありませんが、何度か聴いているうちに心にしっくりくる個所がでてくるのが不思議。リヒトマイアーの音楽にかける意気込みの感じられるアルバムです。
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リヒトマイアーの新譜は、ちょっと予想外だった Albany レーベルから。それも、管弦楽をバックにした協奏曲集、というのがさらに予想外でした。そして、注目の1曲目は、なんと(私の大好きな)リヒャルト・シュトラウスのオーボエ協奏曲を、ソリスト自身の編曲でソプラノで吹くというもの。繊細なオーボエとは若干趣向が異なりますが、これがどうしてなかなか掘り出しもの、楽しめました。願わくば、リヒャルト・シュトラウスの管弦楽の透明感やきらびやかさを、オケがきっちり表現してくれればなぁ(好きな曲だけに)、、、やはりリヒャルト・シュトラウスはオケを選ぶのかな、と妙なところで実感。グラズノフやラフマニノフでも適度に歌いこみながらも破綻なくまとめているのはさすがですが、やはりリヒトマイアーが初演を果たしたオットのサクソフォン協奏曲で本領がフルに発揮されているように思いました。
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