ニューヨーク・フィル、メトロポリタン歌劇場、ニューヨーク・シティ・バレエ管弦楽団といった在NYの著名なオーケストラのプリンシパル・サクソフォニストとして活躍している奏者。のみならずアメリカン・サクソフォン4重奏団の創設者として、現在もなおソプラノを担当しています。さらに、ニュージャージー大学で後進の指導にもあたっています。
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黒をベースにした、ペアダンスを踊る男女のジャケットが印象的。おそらく、収録されているピアソラを意識してのジャケットでしょう。そのピアソラは弦楽器による伴奏を従えた流麗な演奏。多めの残響のせいかやや甘く重厚な演奏ですが、レグニのサクソフォンはさすがの貫禄、どっしりと構えて危なげなところは一切ありません。ピアソラのナンバーも、ただ流行だから取り入れたのではなく、実際にアルゼンチンを訪れ、その経験をもとに選曲されたようです。個人的にはもっとテンションの高い挑発的な響きがほしいのですが、これは趣味の問題ですね。ヴァイオリンとの2重奏藁の炎の軽妙な響きや、ホッファーの擬似古典的な曲の作りも、聴いているうちに快感に変わっていきます。