フランスで活動する団体。上記メンバに担当楽器が書いてないのは、曲によって持ち替えがあるためです。また4重奏にとらわれず、曲によっては3人以下で演奏を行なう場合もあります
マルカス・ワイスMarcus WEISSは1961年9月20日 Bale の生まれ。以下詳細はこちらのページをご覧ください。
ピエール=ステファン・ミュージュPierre=Stéphane MEUGÉは1964年8月26日ボルドーの生まれ、詳しくはこちらのページをご覧ください。
ジャン=ミシェル・グーリJean=Michel GOURYは1961年9月22日の生まれ、詳しくはこちらのページをご覧ください。
セルジュ・ベルトーキSerge BERTOCCHIは1961年9月24日 アルバーヴィユの生まれ(グーリと3日違い・ワイスと4日違い)、詳しくはこちらのページをご覧ください。
なお、ベルトーキ氏の名前の発音については、北海道でご活躍されている永留様よりアドバイスを頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。
始めから最後までゲンダイオンガク。このアルバムのために作られた曲も4曲あります。また、ドナトーニのラッシュ、クセナキスのXAS、ヴォルペのカノン、ケージのFour5など、サクソフォン・アンサンブルのための主要な現代曲が網羅されています。正直なところ、曲の内容は私の理解の範囲を超えていて、まっとうに評価できる立場にはないのですが、XASの曲の持つテンションの高さは圧倒されました。さらによく聴きこんで感想をあらためたいと思います。
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現代音楽やフリー・ジャズに強いHatHutレーベルからのリリース。ということからわかるように、ゲンダオイオンガク的要素の強いコンセプチュアルなアルバムで、現代作品のあいだに14世紀(解説によれば"音楽の改革期")の曲をはさんだプログラムになっています。実際デュフールやプッスールの曲からは、調性音楽の残照が感じられます。伝統にしばられず、斬新な音楽に積極的に取り組む姿勢は、フランスならではなのでしょうか?
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響き線をはずしたスネアドラムに導かれて始まるこのアルバムは、現代音楽が集められているものの、聴き疲れすることもなく聴ききとおすことができました。XASAXの担当するカリシやサウターの4重奏曲はジャズの影響が色濃く、というより部分によってはジャズそのもので、いい意味で爽快感すら感じました。それ以外の曲を担当するアンサンブル・アッカントは、サクソフォンをマルカス・ワイスが担当していますが、いずれも充実した内容です。
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イタリアの作曲家サルヴァトーレ・シャリーノ氏、サクソフォンに対する興味はなかなか強いようで、声・フルート4本・サクソフォン4本・打楽器とフルート100本・サクソフォン100本のオーケストラのための作品などというすごい曲を作ったかと思えば、サクソフォン4重奏曲を作曲したりしていますが、このアルバムもユニーク。シャリーノ氏にとって、編曲は作曲に匹敵する創造行為とのことで、スカルラッティを中心にモーツァルト期以前の音楽と20世紀の音楽をサクソフォン4重奏にシャリーノが編曲し、ひとつのアルバムに仕立て上げています。これを演奏するのがXASAX。ヴィヴラートなしの演奏を聴いていると、時代を超越した異空間にトリップしたような不思議な感覚に襲われました。これって、たしかアルバムARS SUBTILIORでも同じ感想をもったような、、おもしろいコンセプトであることは間違いないでしょう。
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XASAXが参加した現代音楽を1枚。ベリオのこの作品は、4本のクラリネット、4本のサクソフォン、8人のヴォーカル・ソリストのための作品。編成をみておわかりのとおり4の倍数に基づいた編成で、それが何を意味しているのかはわからないのですが、、ラッシャーSQによる演奏もありますが、こちらの演奏はよりラジカルで刺激的、しかも見通しの良い演奏です。ワタシ的にはこちらの演奏のほうが好きだな。もう1曲のア・ロンネは5人の役者のためのラジオ的ドキュメンタリーという副題がついており、様々な言語や笑い声などが飛び交い、聴いているうちにトリップしてしまいそうな不思議な感覚に陥ります。2曲とも、これは生の演奏でこそその真価は体感できるのでしょうね。。