1981年、フィル・ソベルによって結成されたアンサンブル。同年カリフォルニア大学でリサイタルを行ない、1983年にはファースト・アルバムをリリース、1988年にはワールド・サクソフォン・コングレスの東京大会にも来ています。1992年にはカーネギー・ホール・デビューを果たし、着実に活動を広げています。なお、ヤマハのサポート・アーティストです。
ソプラノのフィル・ソベルは1950年代にはニューヨークで自身のビッグ・バンドを率いていました。NBCに15年勤務、ディック・グローブ音楽学校に5年勤務した後、現在はアンサンブル活動以外には個人教授を行なう程度の活動のようです。
アルトのレオ・ポッツについては、彼のページをご覧下さい。
テナーのマーク・コツナーはアメリカ海兵隊吹奏楽団でサクソフォンを始め(本当か?)、ロサンジェルス・ヴァレー大学で学びました。その後ディック・グルーヴ音楽学校で録音技術・和声とジャズ即興を学んだというかわった経歴を持っています。現在は教職の傍ら、テレビや映画などで木管楽器の持ち替え奏者として活動しています。
バリトンのクリス・ブレスはヴァンクーヴァー生まれで、最初はポートランドでダンス・バンドのメンバとして活動していました。ロサンジェルスに移ってからソベルに師事し、テレビや映画で、ジャズやポップスまで広いジャンルで活躍しています。
Check it amazon.com ! アマゾンでこのCDをチェック! |
クラシックの小品からオリジナル作品、ジャズのナンバーまで、軽めの曲で構成されたアルバム。楽譜が出版されてれば、手軽にアンサンブルを楽しめる曲だと思うのですが。演奏の方は、どうもどの曲も印象に残らないのですが、原因の一つにレンジ幅の狭い録音があるように思います。どの曲を聴いても、同じような傾向のサウンドで、力強く訴えかけてくる何かがありません。ジャズ風の編曲は悪くないと思うのですが。
Check it amazon.com ! アマゾンでこのCDをチェック! |
プログラムをみておわかりのとおり、クリスマスアルバム。とくれば、プレーヤからは当然華やかでうきうきするような演奏が流れてくるもの、、と期待してしまったのですが、意外にも落ち着いた演奏でちょっと拍子抜けしてしまいました。しかし、演奏に起承転結が感じられず、聴いていて欲求不満を感じてしまいました。メロディが親しみやすい曲ばかりなだけに、もっと楽しい演奏を聴きたかった、、
なお、CDケース裏面には上記20曲がプログラムとして記載されていますが、実際には21トラック目にボーナストラックが収録されています。これはクリスマスプレゼントなのでしょうか (^^)