1994年に結成された、ドイツで活動する団体。サクソフォン4重奏のためのオリジナル作品をはじめ、ジャズやラテン音楽を編曲してレパートリーにしています。各メンバーは、ラッシャー・サクソフォン・オーケストラのメンバーであり、ソプラノのステフェン・ハスはラッシャーSQのサポートメンバーを務めたり、南ドイツ・サクソフォン・アンサンブルに、アルトのエルマー・フレイはオーケストラへの客演以外にビッグ・バンド・ジャズに、テナーのヴォルカー・アックスは南ドイツ・サクソフォン・アンサンブルに参加し、多彩な活動を行なっています。
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2007年にリリースされたアルバム。ご覧のとおり、フランスの流れを汲む曲は一切無いなかなか辛口な曲目が並んでいます。テトラフォニックSQの演奏は、音色の統一などにやや課題はあるものの、音程の安定やイントネーションの統一などの基本的なアンサンブル力はあります。P.グラスの協奏曲は、完成度はちょうど同じタイミングでリリースされたアムステルSQの演奏に及びませんが、万華鏡をのぞいたような音色の多彩さはユニーク。バーバラ・トンプソンの4重奏曲も正面体当たり的まっとうなもので、アポロSQのトンがった演奏に比べるとむしろクラシカルな味わいさえ感じます。さらにまだ発展の余地のある団体とは思いますが、独特の演奏・選曲センスが今後どのように発揮されるか、要注目の団体であることをうかがわせる内容です。
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