Tetraphonics Saxophonquartett


1994年に結成された、ドイツで活動する団体。サクソフォン4重奏のためのオリジナル作品をはじめ、ジャズやラテン音楽を編曲してレパートリーにしています。各メンバーは、ラッシャー・サクソフォン・オーケストラのメンバーであり、ソプラノのステフェン・ハスはラッシャーSQのサポートメンバーを務めたり、南ドイツ・サクソフォン・アンサンブルに、アルトのエルマー・フレイはオーケストラへの客演以外にビッグ・バンド・ジャズに、テナーのヴォルカー・アックスは南ドイツ・サクソフォン・アンサンブルに参加し、多彩な活動を行なっています。

Official Site(独語・英語・仏語・スペイン語)


主なアルバム


「The Invitation - Saxophonquartette des 20. Jahrhunderts

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Cybele SACD 261001
2005/9/26-28, 10/26-28 Deutschlandfunk Kammermusiksaal
  1. サクソフォン協奏曲[サクソフォン4重奏版] (P.グラス)
  2. インヴィテーション (レインスハーゲン)
  3. サクソフォン4重奏曲第2番「闇から光へ」 (B.トンプソン)
  4. サクソフォン4重奏のためのロンド (ルーカシュ)
  5. 平均率クラヴィア曲集より4声のフーガ第20番イ短調 BWV.865 (バッハ)

2007年にリリースされたアルバム。ご覧のとおり、フランスの流れを汲む曲は一切無いなかなか辛口な曲目が並んでいます。テトラフォニックSQの演奏は、音色の統一などにやや課題はあるものの、音程の安定やイントネーションの統一などの基本的なアンサンブル力はあります。P.グラスの協奏曲は、完成度はちょうど同じタイミングでリリースされたアムステルSQの演奏に及びませんが、万華鏡をのぞいたような音色の多彩さはユニーク。バーバラ・トンプソンの4重奏曲も正面体当たり的まっとうなもので、アポロSQのトンがった演奏に比べるとむしろクラシカルな味わいさえ感じます。さらにまだ発展の余地のある団体とは思いますが、独特の演奏・選曲センスが今後どのように発揮されるか、要注目の団体であることをうかがわせる内容です。

オススメ度:

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