1990年、デンマーク王立音楽院の室内楽専攻メンバで結成。「コンセンタス」とは、ラテン語で和音・調和を意味します。ノルウェー国内でのリサイタルやメディア出演の他、ヨーロッパ各地で演奏活動を行なっているようです。以下のアルバムでも紹介しているように、たいへん清楚で知的な演奏を聴かせており、次々に管楽器の名手を生み出している北欧圏のサクソフォンのニューフェイスとして、今後活躍を期待しましょう
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ノルウェーの独立系レーベルからリリースされたファースト・アルバム。まずサンジュレの冒頭の伸ばしの音から、おやっと思わせるものがあります。必要以上に音をふくらませてないのです。すべての演奏にいえるのですが、音量はピアノを基調にしており、その中で各パートのアンサンブルが織り成されています。けして音色は濁らず、聴こえてほしいパートはきっちり出されており、クールだけれど緻密に計算された音楽作りはまさに「室内楽」。北欧独特の涼しささえ感じさせる演奏です。シュミットの4重奏は暑苦しい演奏が多くて苦手だったのですが、この演奏を聞いて曲の面白さを再認識させられました。ファーストチョイスには適さないかもしれませんが、サクソフォンのCDを聴き飽きた方にオススメしたい1枚です。
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2枚目のアルバムは、1980年以後に書かれた現代作品ばかり。このアルバムでも、彼らの緻密に計算された演奏が光ります。声を荒げないので耳を必要以上に刺激することなく、曲の持ち味は十全に感じることができます。けして聴きやすい曲・演奏とはいいませんが、じっくり腰を落ち着けて、演奏の意図を汲み取りながら楽しむによい1枚といえるでしょう。
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