ソプラノのヨンソンはJ.M.ロンデックスに師事、1980年以来ストックホルムの王立音楽大学で教鞭をとり、スウェーデン音楽アカデミーのメンバでもあります。また、ソロ活動も行なっています。アルトのエリクソンとテナーのティリーはヨンソンの弟子にあたり、またバリトンのステンソンはヨンソンと同郷になります。まだ活動状況があまり伝わってきていませんが、今後の活躍が期待されます。
ファーストアルバムになるこのCDはペッテションのソロ演奏を加えての構成。冒頭のスカルラッティから清潔感のある演奏に心和みます。やや残響が多い録音にも助けられているように思います。ゴパックの荒々しいリズムも消して荒れることなく、曲の面白さを楽しめました。やや優等生的ですがフランス組曲も作為なしの演奏に好感。最後のVisa efter Torn Erikもなかなか雰囲気のよい曲で気に入りました。全体にもうすこしオリジナリティが欲しい気もしますが、今後の録音が楽しみです。
一方ペッテションの演奏は確信に満ちた演奏で、不協和音が続く曲も不安なく聴くことが出来ました。中でもモノローグの美しさは楽しめました。なおハーレクインはペッテションのアルバム「SAXOPHONE CON FORZA」と同一のようです。
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