クァルテット・スピリタス


2003年、「新しいエスプリ(Spiritus)を持つサクソフォーン・カルテット」として結成された団体。第5回大阪室内楽コンクールでセミファイナリストの実力を持ち(この時の優勝はハバネラQ)、音楽性とエンターテイメント性ともに備えた団体として活動しています。2003年より財団法人地球創造の登録アーティストとして、「公共ホール音楽活性化プロジェクト」に参加、また2007年にはNHKアニメ「電脳コイル」の音楽を担当するなど、意欲的に活動を続けています。

なお、以下のほか、iTuneストアより、2007年8月に津田ホールで行なわれたライヴのアルバムが購入可能です(一応、ここではCD媒体でないため紹介していません)

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主なアルバム


「Scene」

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BMG ビクター BVCC-34168
2008/6/11-13 サウンド・シティ Bスタジオ(東京)
  1. 歌劇「フィガロの結婚」序曲 (モーツァルト)
  2. ラプソディ・イン・ブルー (ガーシュウィン)
  3. 歌劇「カヴァレリア・ルスティカナ」間奏曲 (マスカーニ)
  4. 映画「ロミオとジュリエット」愛のテーマ ()
  5. 3手のための練習曲〜映画「海の上のピアニスト」より ()
  6. アダージョ (バーバー)
  7. カランブレ (ピアソラ)
  8. 誰も寝てはならぬ〜歌劇「トゥーランドット」より (プッチーニ)
  9. ミッション・インポッシブルのテーマ (シフリン)
  10. エターナリー〜映画「ライムライト」より (チャップリン)
  11. 燃えよドラゴンのテーマ (シフリン)
  12. 愛を奏でて〜映画「海の上のピアニスト」より ()

トルヴェールQがSMAPとしたら、スピリタスはV6ってとこでしょうか(謎)。その、カルテット・スピリタスのファースト・アルバムがリリースされました。硬軟様々、万人が楽しめる選曲をどれもスタイリッシュに吹きこなしています。原曲がオーケストラの曲をサクソフォン4本で演奏すると、どうしても無理のある部分というのが出てきてしまうのですが、「スピリタスがこの曲を演奏すると、イイね!」と(編曲を含め) ニコリとするような演奏をしてくれます。これが、彼らの最大の武器だとあらためて思いました。一方、映画音楽では、歌心や茶目っ気もたっぷり。ネタバレになるので詳しくは書きませんが。。いや、すでにトゥーランドットあたりのシリアスな曲でも、つい笑いが(妄)。彼らの持っているカッコよさ、スマートさ、フレンドリーさが十二分に発揮した老若男女クラシック・ファン以外でも楽しめる、ステキなアルバムです。

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「G線上のアリア100% rosso」

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BMG ビクター BVCC-37710
  1. G線上のアリア (バッハ)
    Kurt REDEL指揮 プロ・アルテ管弦楽団
  2. G線上のアリア (バッハ)
    ボーイズ・エア・クワイア
  3. G線上のアリア (バッハ)
    WeiWei WUU (二胡)
  4. G線上のアリア (バッハ)
    s榊原 大 (piano) / レオナルド衛藤 (和太鼓)
  5. G線上のアリア (バッハ)
    Clacks
  6. G線上のアリア[ボサノヴァ] (バッハ)
    Richard STORZMAN (cl) & V.A.
  7. G線上のアリア (バッハ)
    Philipe SAISSE (piano)
  8. G線上のアリア (バッハ)
    クァルテット・スピリタス
  9. G線上のアリア (バッハ)
    宗次郎 (オカリナ)
  10. G線上のアリア (バッハ)
    ダイアナ湯川 (violin) / Nigel CLAYTON (piano)
  11. G線上のアリア (バッハ)
    筝セバスチャン・バッハ

タイトルどおり、バッハのG線上のアリアの、さまざまな楽器・編成による演奏を集めたオムニバス。それにしても、打楽器あり、邦楽器あり、いろいろな楽器で演奏されるんですね。その中で、クァルテット・スピリタスの演奏は、弦楽器の演奏と並んで、一番クラシカルでオーソドックスな響きになっていると感じました。端正さの中に情熱を秘めた演奏で、もっとゆっくり聴いていたい、、と思っているうち後半の繰り返しがなく終わってしまうのがとても残念(苦笑)。私としては、この演奏だけのためにこのCDを買っても損はないと感じました。もう少し軽い演奏では、ヴァイオリンとサクソフォンが主体のアンサンブルClacksによるアンサンブルがなかなか楽しく聴けました。

ご存知のとおり、この曲は息の長いメロディが魅力の一つなので、どうしてもアコースティック系以外の楽器が有利になりますが、やはりヴァイオリンや二胡の演奏はいいですね。クラリネットのリチャード・ストルツマンによるボサノバ・ヴァージョンの演奏もなかなか楽しいですが、あら、ヴィヴラフォンはゲイリー・バートンが参加しているじゃないですか(驚)。琴による演奏では、打楽器に猪俣猛さんが、、

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