Quartetto di Sassofoni "J.B.Singelee"


1994年秋に結成されたアンサンブル。ドイツ、イギリス、スイス、オーストリアなどヨーロッパ各国での演奏会やフェスティバルに参加、テレビやラジオなどにも登場しています。2003年にはイタリア政府の派遣によりスロヴェニアへのツアーを行ないました。

Official Site(イタリア語)


主なアルバム


「in concert」

(private) QsS-01
2001/8/16 La Chiesa di S.Martino di Premadio, Italy [a,b,d,h]
2001/8/22 Il Palazzetto dello Sport di Caspoggio, Italy [c,e,f,g]
  1. 水上の音楽 (ヘンデル)
  2. サクソフォン4重奏曲第1番 (サンジュレ)
  3. かくれんぼ (クレリス)
  4. (ボザ)
  5. 3つの前奏曲 (ガーシュウィン)
  6. 南アメリカ組曲 (フロレンツォ)
  7. ミシシッピ・ラグ (クレル)
  8. ギリシャ組曲 (イトゥラルデ)

2001年8月、イタリア国内で行なわれたコンサートでのライヴ録音。勢いのある演奏ですが、録音があまりよくなく、ソプラノとバリトン以外、特にアルトの動きが残響に埋まってしまい少々閉口しました。ただ、場所の違う2箇所のライヴで同様の傾向があったので、もしかしたらもともとアルトが引っ込んだバランスを意図しているのかもしれません。ということで、アンサンブルとしての有機的なまとまりについてはコメントしづらいのですが、演奏のいたるところからあふれる歌心はさすがイタリア人!と感心しました。かなりこぶしが入ってしまったり、自由自在にテンポを揺らしたかと思えば超高速で突っ走ってみたり、、とおそらく生で聴いたらかなり楽しそうな演奏です。団体名になっているサンジュレは、古典的な端正な曲というよりは、後期ロマン派の濃厚さを感じさせる演奏で、好き嫌いはあると思いますが、オリジナリティある響き。は、さながら白雲ではなく雨雲でしょうか。ガーシュウィンギリシャ組曲は(言葉は悪いですが)やりたい放題独壇場、痛快であることは間違いありません。散々コメントしましたが、これだけ自己主張を持った、そして歌心をストレートに出したエンターテイメントあふれる演奏はなかなか聴くことがでないものです。日本の心ある?プロモーターさん、こんな彼らを日本に呼んでみませんか??

inserted by FC2 system