SAXIDEA


1997年に武藤賢一郎氏のよびかけで結成された新しい4重奏団です。リサイタルとCD録音を行ないましたが、その後の活動状況が伝わってこないなぁ、と思っていたら、既に解散してしまいました。

武藤氏大城氏についてはそれぞれのページをご覧いただくとして、テナーの二宮氏は1986年愛媛大学教育学部特音科程に入学、1990年に卒業後東京芸術大学に入学し直し、1992年に大学院に進学、1994年に卒業の間、永岡嘉夫・冨岡和男・須川展也の各氏に師事します。また第13回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で第3位に入賞、東京フィルハーモニー交響楽団のヨーロッパツアーに参加しました。また「サクソフォーン・アンサンブルI サクソフォーン八重奏 須川展也と若き名手たち」の録音にも参加しています。

バリトンの大津氏は1990年日本大学芸術学部音楽科管弦打楽器コースを、芸術学部賞を受賞して首席卒業しました。その後1992年桐朋学園大学研究科を終了、同年第13回日本管打楽器コンクール・サクソフォン部門で第4位に入賞します。現在はシエナ・ウィンドオーケストラのサクソフォン奏者としても活躍しています。武藤賢一郎氏に師事しました。



主なアルバム


「サクシデア」

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Victor VICC-60040
1997/11/18-20 笠懸野文化ホール(?)
  1. サクソフォン4重奏曲 (デザンクロ)
  2. サクソフォン4重奏曲 (シュミット)
  3. サクソフォン4重奏曲 (ベルノー)

唯一のCD。デザンクロ−シュミット−ベルノーというオリジナル作品のメジャーどころを選んだところからもわかるとおり、この団体の(いや、武藤氏の?)4重奏にかける意気込みが伝わってきます。が、どうも演奏がしっくりこないんですね。技術的にはそれなりにきちんと吹いている(当たり前か)のですが、聴いててキモチヨくないんです。なぜでしょう? 原因のひとつに、ソプラノと他の楽器の"音楽"のバランスが取れていない点があるようです。うまく歯車がかみ合ってないみたいに聴こえます。世代の差なのでしょうか? うまく答えが出てくる前に解散してしまったのはたいへん残念です。

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