Royal City Saxophone Quartet
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(C) Royal City Saxophone Quartet |
- Bradley MOGGACH, Soprano Yamaha Custom
- Larry MOSER, Alto Selmer Mark VI
- Robert McWADE, Tenor Selmer Mark VI
- Ernie KALWA, Baritone Selmer VI Low A
1991年にカナダのオンタリオ州、トロントに近いゲルフで結成されて以来、特にラグタイムを中心に演奏を続けています。地元オンタリオでの活動を中心に、カナダやアメリカでジャズやラグタイムのフェスティヴァルなどで演奏しています。バリトンのエルニー・カルワが活動の中心で、以前はソプラノは Tim MOHER、テナーは Peter WENDELL が担当していましたが、2000年頃現在のメンバに交代しました。
Official Site(英語)
主なアルバム
「RAGTIME FOR RENT」
(private) HD2806
1997/10/24, Escarpment Sound, Acton, Ontario, Canada
- 12番街のラグ (ボウマン)
- パイナップル・ラグ (ジョプリン)
- ストレニュアス・ライフ (ジョプリン)
- 黒と白のラグ (ボツフォード)
- パンナム・ラグ (ターピン)
- サムシング・ドゥーイング (ジョプリン)
- カスケード (ジョプリン)
- ロシアン・ラグ (コブ)
- ピグリー・ウィッグル (バロル)
- バスーン・フォー・レント (ミラン)
- メイプル・リーフ・ラグ (ジョプリン)
- ビルーベイリー (カノン)
- 悪夢のラグタイム (ターピン)
- 小さな黒人 (ドビュッシー)
- オリジナル・ラグ (ジョプリン)
- エンターテイナー (ジョプリン)
- イージー・ウィナーズ (ジョプリン)
自主製作によるアルバム。冒頭の12番街のラグの小気味よいテンポとバランスのよいサウンドに、期待が高まります。しかし、聞いているうちに明かなミスを含めて技術的におや?と思う箇所が少なからず出てきたのが残念。ジョプリンをはじめ典型的なラグのナンバーが続くアルバム全体からは、この団体のラグにかける意気込み?と、彼ら自身が楽しんでいる様子が感じられて、楽しめました。
「Ticklin' Time ... from Joplin to Gershwin」
(private) RCSQ 9901
1999/7/10 Escarpment Sound, Acton, Ontario, Canada
- 笑顔とほほえみ (クリックマン)
- ラグタイム・ダンス (ジョプリン)
- しだれ柳 (ジョプリン)
- ソラース (ジョプリン)
- ラグタイム・ナイティンゲール (ラム)
- ディル・ピックルス (ジョンソン)
- セントルイス・ブルース (ハンディ)
- 我が愛はここに (ガーシュウィン)
- サマータイム (ガーシュウィン)
- 3つの前奏曲 (ガーシュウィン)
- ガーシュウィン・メドレー (セラダ編)
- 煙が目にしみる (カーン)
- アイント・ミスビヘイヴン (ウォーラー)
- サクセマ (ヴィードーフ)
- レウェリンのワルツ (ヴィードーフ)
- サクソフォビア (ヴィードーフ)
自主製作第二弾もラグを中心に、アメリカの軽い音楽をそろえています。ただ、前作同様、ところどころでやや仕上がりが甘くて残念。おそらくこの団体、実演では相当楽しいステージを繰り広げるのでは、と思うのですが。全体に、緩いテンポの曲よりアップビートの曲のほうがこの団体の持ち味が出ているようです。ヴィードーフの3曲はテド・ヘグヴィクの編曲による ヴィードーフ組曲 によるもの。難しそうですが、これは楽しそうな編曲、自分でもトライしてみたいな、、
「Smiles and Chuckles Celebrating the Music of the Six Brown Brothers」
CBC Records MVCD 1160
2002/11/9-10 & 2003/4/7 River Run Center, Guelph, Ontario, Canada
- 笑顔とほほえみ (クリックマン)
- トリッド・ドラ (コブ)
- アット・ザ・チキン・チェイサーズ・ボール (ペリー)
- 笑うサックス (バロル)
- 情熱的な踊り (ジョーンズ)
- ルーシー (ワズマス)
- キットゥン・スキャンパー (バロル)
- 行進曲「ゴールデン・スパー」 (ウェバー)
- シルバー・ストランド・ワルツ (ブッシュ)
- エジプトの地 (ケイシー)
- 牛蛙のブルース (T.ブラウン)
- ロシアン・ラグ (コブ)
- 行進曲「コメディ・トム」 (G.キング)
- ザット・アラバマ・ジャスボ・バンド (オーヴァーストリート)
- キスメット〜アラビアン・フォックストロット (ヘンレール)
- 笑う吸血鬼 (アメリカ作曲家協会)
- ストーリー・ブック・ボール (ペリー&モントゴメリー)
- タッカー・トロット (ブッファノ)
- ヘイ・パウ!〜ルーラル・フォックストロット (シュリグリー)
- トム・ブラウンのサクソフォン・ワルツ (T.ブラウン)
- 象のパレード (シェネット)
- 壊れたサックス (ファインダー)
- [ボーナス・トラック] 行進曲「コメディ・トム」 (G.キング) Six Brown Brothers (r.1917, mono)
- [ボーナス・トラック] 笑顔とほほえみ (クリックマン) Six Brown Brothers (r.1917, mono)
カナダ国営放送レーベルからリリースされた、タイトルどおりシックス・ブラウン・ブラザーズの曲を集めたアルバム。シックス・ブラウン・ブラザ−ズは1917年にトロントで結成された6人組で(つまり地元のヒーロー?)、リーダのトム・ブラウンをリーダにピエロのようなコミカルな衣装をまとって演奏/パフォーマンスを繰り広げていました。トムがソプラノ/アルト持ち替えのほか、アルト1・テナー2・バリトン1・バス1という編成で、かなり重厚な音がしていたのでしょう。なお、ブラウンというのは黒いという意味ではなくセカンド・ネームに因んだものです。
ロイヤルシティSQの演奏は、多重録音も駆使して最大6重奏でオリジナルのサウンドに迫ります。しかし、録音によるところが大きいと思うのですが、アインザッツが綺麗にそろっていなかったり、ガサガサした響きになってしまっており、残念です。また、多重録音ゆえか、音楽のドライヴ感が充分伝わってこないのも歯がゆく感じました。
なお、シックス・ブラウン・ブラザーズ自身の演奏は、ボーナストラックに2曲収められているほか、こちらのアルバムにザット・モーニング・サクソフォン・ラグが収録されています。
CBC レーベルのこのCDの紹介はこちら(英語)