ノワイエ・サクソフォン・アンサンブル


「街に出かけよう」を活動コンセプトの一つにあげ、コンサートのみならずパーティ、ロビーコンサートなど街中のさまざまなシーンで演奏活動を行なっているアンサンブル。1991年にソニー主催の「ニュー・アーティスト・オーディション」で東京FM賞を受賞、実力のほうも確かです。名前を見ておわかりのとおり、全員女性です。アルトの遠藤氏はアルモSQのメンバでもあります。



主なアルバム


「東回りの風」

Basic Bideo Arts BCD-20101
2001/1/29-30 Setagaya, Tokyo
  1. 歌劇「フィガロの結婚」序曲 (モーツァルト)
  2. 弦楽4重奏曲「皇帝」第2楽章 (ハイドン)
  3. 東回りの風 (織田英子)
  4. サクソフォン4重奏曲 (ダマーズ)
  5. バガテル (ドヴォルザーク)
  6. リアルト・リップル・ラグ (ガーシュウィン)
  7. 金髪のジェニー〜デューダ組曲より (ホロコーム編)
  8. ザ・ガール・イン・サテン〜チャイナドール〜春が来た (アンダーソン)

まずCDプレイヤーの再生ボタンを押して拍子抜けしたのは、とにかく隙だらけの演奏。おいおい、とつっこみを入れたくはなるものの、よくよく聴いていくと隙だらけに聴こえて、実は技術的にはしっかり吹いていて、背伸びせず、肩肘張らず、等身大の音楽が感じられます。これは、演奏によるところだけでなく、編曲の効果もあるようです。選曲もダマーズこそ正統派オリジナル曲ではあるものの、他は耳になじみの深い曲がほとんど。委嘱作品である東回りの風は、上野の森ブラスにたくさんの曲を提供している織田氏の作品で、今までのサクソフォンのオリジナル曲にはない響きが新鮮に感じました。難しそうではあるけど、一度演奏してみたいなぁ。解説の最後を見て、あらら、プロデューサは(上野の森の)杉山さんではないですか。ここまで書いてきたことは、ほとんど書かれてしまってます。このCDから漂うやわらかな雰囲気の秘密は、杉山スパイスにも原因があったんでしょうね。和気藹々と演奏するノワイエの姿が目にうかぶようです。

オススメ度:

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