Nova Saxophone Quartet


アメリカはテキサス州をベースにする団体で、1977年にイーストマン音楽学校の卒業生によって結成されて以来、メンバの変更はありますが20年以上の活動歴があります。ソプラノ奏者のダグラス・スキナーはサウスウェスト・テキサス大学のサクソフォン科の教授でジャズ・エデュケーターズ・ジャーナル他の執筆者、テキサス大学オースティン校のジャズ・コースの設立者で作曲家でもあるアルトのリチャード・ローンはオースティン・シンフォニーやヒューストン・オペラ・オーケストラといったクラシック団体に加えてライオネル・ハンプトンやチャック・マンジョーネといったジャズ・ミュジシャンとの共演もあり、テナーのグレッグ・ウィルソンとバリトンのジョセフ・コラルッソはサクソフォンの教鞭を執るかたわら groupes 47 Indians に参加したり、とクラシックのみならずジャズ・ポピュラーにも深く関わりのあることが伺えます。

以下のアルバムのほか、America's Millenium Tribute to ADOLPHE SAX Volume 4 にも演奏が収録されています。

なお演奏活動やレヴュー、録音などの情報はこちらにあります。



主なアルバム


「Outside The Box Nova Saxophone Quartet」

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Equilibrium EQ 28
  1. 4重奏曲第1番 (ハウランド)
  2. 対位法第7番 (バッハ)
  3. 前奏曲と不安定な踊り (タイトルボーム)
  4. 7つの間奏曲〜ルードゥス・トナリスより (ヒンデミット)
  5. サックス=オ=ドゥードゥル (ヴィードーフ)
  6. 3つのスケッチ (ローン)

Equilibriumからリリースされたアルバム。現代的な曲が中心ですがバッハヴィードーフといった作曲家の曲も混じっています。サウンドはどこまでも明るく明快で、鮮明な録音も手伝って健康的な響きですが、どの曲を聴いてもなんだか表情があまり変わらないように聴こえてしまいました。付点が甘い演奏が、その理由の一つだと思います。前奏曲と不安定な踊りではもっと不安定さを出してほしかったですし、ヴィードーフの曲では軽快さを感じさせてほしかった、という具合です。アルト奏者のローンの手による3つのスケッチなど、リズムが生きてくればもっとおもしろい曲になると思うのですが。。

Equilibrium 社のこのCDの紹介はこちら(英語)
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