1988年結成の、ベルギーの若手団体。アムステルダムのスウェリンク音楽院とレーヴェンのリーマンスで、エド・ボガードとノルベール・ノジに師事しました。1990年にドイツ・ツアーを行ない、知名度を上げて以来、コンサートやラジオ・テレビ出演などで活躍しています。全員がワールド・サクソフォン・オーケストラのメンバでもあります。
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ザ・ニュー・サックス・プロジェクトのデビュー・アルバムと思われ、Matthew's Muziek のサポートを受けてのリリースです。技術的にはすばらしく、それぞれの曲を丹念に仕上げていて好感を持ちます。ヴェローヌの野獣園も、知名度の高いイルカだけでなく駝鳥と雌鹿も収録されている点もオリジナリティを感じます。ただ、イルカやグラズノフなど過去個性的な名演が少なくないだけに、この演奏があまり印象に残らないのが残念です。一方、クリスの曲は難解ですが最後まで興味深く聴きました。この曲はアウレリアSQのライヴ録音や委嘱者のラッシャーSQによる演奏もありますが、NSPの演奏は技術面の不安を感じないのはもちろん、緊張感とバランスがしっかりしていて、曲の内容を的確に表現しているように感じます。次のアルバムが楽しみです。
なお、Arsisレーベルは、EMIオランダがディストリビュートしているようです。