ベルギーのサクソフォン奏者ダネールスの弟子で結成された団体。ソプラノ奏者のゴーサリスはブリュッセル音楽院でサクソフォンと室内楽を学びました。ソロ活動を行なうほかザ・サックス・プレイヤーズでアルトを担当しています。またヴァイオリンとバロック・ヴァイオリン奏者としてルクセンブルグ・バロック・アンサンブルの創設者・コンサートマスターでもあります。アルトのホフマンはリエージュ音楽院で声楽を学び、ルクセンブルグ声楽アンサンブルのメンバー。テナーのピュッツはコーサリス同様ブリュッセル音楽院でサクソフォンと室内楽を学んだ後リエージュ音楽院でも学び、作曲家としても活動中。バリトンのシュナイダーはリエージュ音楽院でサクソフォンを学び、現在はルクセンブルグのエッテルブルク音楽院でラージ・サクソフォンのクラスを担当。4名がそれぞれの活動を行ないながら、1982年の結成から既に20年近い活動を続けています。
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Antesレーベルからリリースされた、サクソフォン4重奏の定番曲を集めたアルバム。ニュートラルな音色に演奏に癖もあまりなく、無難な演奏です。なのですが、どうも魅力を感じないのは、演奏の向こうから、演奏者の顔、心意気が充分伝わってこないせいでしょうか。サンジュレの曲の持つモーツァルトにも通じる軽妙さやデュボワの茶目っ気、デザンクロの重厚かつ華麗なハーモニーやリヴィエでのスパークリング感などが、もっとじわじわ聴き手に伝わってきていいはずなのですが、、
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サクソフォン吹きにとってはなじみの深い作曲家ピエルネですが、世の中ではかなり限られた作品しか知られいないように思えます。あるいは、コロンヌ管弦楽団の指揮者としての活躍のほうが有名かもしれません。しかし、理解しやすい愛らしい作品が多く、もっと演奏機会が多くなればいいな、と思う作曲家の一人です。フランスの佳曲を積極的に録音しているTimpaniからリリースされたピエルネの室内楽作品集は、ルクセンブルグ・フィルのメンバーを中心としたメンバーによる2枚組×2集の計4枚のシリーズで、第2集(Vol.4)に民謡風の主題による序奏と変奏曲がおさめられています。ルクセンブルグSQは軽妙さをベースにしながら、落ち着いた演奏を繰り広げています。なお、演奏者は●●。
個人的には、ピエルネの作風はハープの典雅さに一番マッチすると思っていて、このアルバム中でも即興曲が一番ピエルネらしいと感じました。