Kintamarni Saxophone Quartet


1996年、イギリスのロイヤル・ノーザン音楽学校在学中に結成された、女性4人によるサクソフォン・アンサンブル。名前はバリ島の火山帯からつけられました。女性4人組ということで、ヴィジュアル面のアピール度が高いこともあり、テレビやラジオへの出演なども多数行なっています。2003年にはクリントン元大統領(サクソフォン奏者でしたね)をゲストにライヴを行ないました。おそらくは、以前のフェアラー・サックスのような活動を行なっているようですが、現在公式サイト等閉じられており、活動を休止しているものと思われます。



主なアルバム


「Kintamarni」

KSQ CD1 (c)2000
  1. スモール・ドリーム・オブ・ア・ダンス (ミシェル=ダヴィドソン)
  2. パリのアメリカ人 (ガーシュウィン)
  3. 小組曲 (フランセ)
  4. ニーナ (カワード)
  5. 雨がやってくる (ステッドマン)
  6. ボレロ (ラヴェル)
  7. ミシシッピ・ラグ (クレル)
  8. 3つの前奏曲 (ガーシュウィン)
  9. チュニジアの夜 (ガレスピー)

南アフリカに題材を得て作曲されたというスモール・ドリーム・オブ・ア・ダンスで幕開け。硬軟さまざまな曲がそろえられていて、演奏も前向きに、時に大胆に行っているのですが、どうもその意気込みが空回りしてるように聴こえるのは、技術的な詰めがやや甘いことに原因があるように思えます。雨がやってくるミシシッピ・ラグなど、さぞステージでは楽しい演奏になりそうな気がするのですが、、、やはりこの団体は、ライヴを見てみないとその実力はわからないのでしょうか。


「Hot Lipped」

KSQ CD2 (c)2003
  1. スモール・ドリーム・オブ・ア・ダンス (ミシェル=ダヴィドソン)
  2. タンゴの歴史 (ピアソラ)
  3. リジム (マクグリン)
  4. ナウ・アンド・ゼン (A.スコット)
  5. ギグ! (トゥウィード)
  6. 3連作 (ヘスフォード)
  7. フル・イングシッシュ・ブレックファスト (マウアー)
  8. ユピーヴィル・ロデオ (マウアー)

ジャケットを見る限り、ちょっとセクシーグラビア路線で、とてもクラシカル・サックスのアルバムではないように見えます。そしてこのアルバムも、1作目同様スモール・ドリーム・オブ・ア・ダンスでの幕開け。もしかしたら、彼女らにとってこの曲はオープニング・テーマなのかもしれません。タンゴの歴史などで演奏上の工夫は感じるのですが、前作同様端正な音楽に仕上がっておらず、中途半端に聴こえてしまうのが残念です。個人的には、最後のマウアーの2作品がどう演奏されているのかとても興味があったのですが、ケンタッキー大学・メガサックスQの派手で男性的な演奏と比べると、まるで違う曲を聞いているようで、、、、

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