1982年に結成された、すでに20年以上活動を続けている団体。各奏者はそれぞれソリストとしての実力も持っており、このサイトでもそのいくつかをご紹介しています。
すべてイタリアのオリジナル曲を集めたアルバム。もちろんどの曲もはじめて耳にする曲で、少々身構えて曲を聴くことになったのですが、演奏スタイルは基本的にはフランスのサクソフォン奏者のそれに近い方向を向いているように思います。現代的な響きのする曲ばかりですが、不意に綺麗な和音が奏でられる個所があると、それがゾクゾクするような色気のある響き。ああ、イタリア人って、やっぱりエッチなのね(失礼!)。もちろん、曲を支配するのは現代的な響きとはいえど、一人一人の奏者のレベルゆえか、音色、ひいては音楽そのものが美しさが際立ってるのに感心しました。曲の作りはやや大雑把に感じましたが、それを補ってあまりある大きな流れがあって、全体として楽しめました。
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2001年の録音ですが、カタログナンバーなし、モンデルチ氏のサイトにあるディスコグラフィにも載っておらず、謎の存在のCDです。ピアノのザンニーニを迎え、なかなか興味深いプログラムです。あまりカッチリしたアンサンブルではなく(といっても音程や縦線はあっていて、雰囲気的にのハナシ)、やんちゃ4人組がかなり勝手に吹いてるようなのですが、やっぱり仲がよいのか、音楽にまとまりがあるのが不思議。そんな茶目っ気ぶりが、リアルト・リップルのような小品でいい方向にれています。ラプソディ・イン・ブルーはピアノも含めて各奏者の個性が自在に発揮された楽しい演奏。ギリシャ組曲は、通常のヴァージョンではなく、イントロがついたサクソフォン4重奏+ピアノによる演奏で、2楽章の各楽器のソロは本格的で驚きました(次のアルバムでも同じヴァージョンが使われてます)。ブエノスアイレスの四季が、ピアソラ特有の哀愁を漂わせながら、やっぱりどことなくあっけらかんとしているのがユニークです。
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アメリカのレーベルからのリリースです。今回のジャケットがこれまでアルバムと方向性がずいぶんと違い、聴く前からかなり気になります(笑)。スカルラッティからピアソラまで、またリードからナイマンまで、それにお国モノのロータにタンゴのトロイロまで、本当に多彩なプログラムは、ライヴ盤のせいか、全体にテンポが速く、スカルラッティにしてもフランセにしてもつむじ風のようなスピードで駆け抜けていきますが、技術的な破綻がないのは見事です。ヴィヴラートが微妙にかかった華やかな音色は、ピアソラのような曲にはちょっと向いていないような気もしますが、スカルラッティには相応しいように感じました。そういえばスカルラッティはイタリア/スペインのラテンな人だったよね、と妙に納得。ギリシャ組曲は1曲目のカラマキアノスの前半が、他の団体のスコアと全く違っていますが、たしかこの曲はヴァージョンがいくつかあったはずですので、もしかしたら初期稿による演奏なのかもしれません(が、なかなかカッコイイ)。大胆に崩したジャジーなフレーズの処理といい、あっけらかんとした明るいサウンドといい、旺盛すぎる!?サービス精神といい、こういうスタイルのサクソフォンもやっぱりいいなぁ、と感じた1枚でした。
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Delosレーベルからリリースされたものですが、内容は上述Ensemble Italiano di Sassofoni同様の模様(フガータのみ追加?)。これでようやくこの録音が入手しやすくなったことは何よりです。それにしても、アルバムジャケを見ていただければわかるとおり、脂の乗り切ったラティーノたち、実に熱い演奏を繰り広げてますよ。>
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