ポルトガルで活動するサクソフォン団体。オポルト高等音楽学校のメンバにより2000年に結成、ポルトガルおよびヨーロッパで活動を行なっています。
ポルトガルの作曲家によるサクソフォン・オリジナル作品集。1曲目は最後の組曲の中の1曲なので予告編的意味合いがあるとして、実質的なトップ曲サックス組曲というタイトルに何かひっかかりを感じつつ聴いてみます。おっと、バッハの2声のインヴェンション曲のアレンジ(トリュビュート?)になっていますが、技術的にちょっと苦しい気が。。まあ、これはバッハだからで、他の曲は全体に詰めが少々甘い気がしたものの、なかなか楽しめました。あまり深刻でないコンテポラリー系といえばいいでしょうか。トリプル・サックスはカクテルの名前(トリプル・セック)から連想されたタイトルとのことで、とぼけたようないい雰囲気。7つのオブセッションは各楽章がそれぞれ異なるモード(旋法)で書かれており、ボタン式アコーディオンも加わってユニークな響きを繰り広げています。特に最後の曲(Locr)はロクリアン旋法で書かれている、と説明があるものの、サクソフォンはスラップタンギングのみという不思議な曲です。