1991年に結成された団体。イタリアで活動を行なう他、1998年からは、アフリカ、アメリカ、中東などに演奏旅行を行なっています。レパートリはクラシックからジャズまで、グラズノフから、ガーシュウィン、セロニアス・モンク、ディジー・ガレスビーまでをカバーしています。
イタリア語のジャケットを見ながら「うーん、どんな音が飛び出してくるのだろう?」すべてイタリアのオリジナル曲、タイトルの意味がわからず、しかしところどころジャズに関連するようなキーワードも確認できるので、期待半分、不安半分でプレーヤをスタート。たしかにクラシカル・サクソフォンのために書かれた曲であることが確認でき、ほっと一息です(なぜ?)。
それぞれ初めて聴く曲ばかりですが、たとえばダンス小組曲の各楽章はタンゴ、ラグタイム、パヴァーヌ、タランテラだったり、またニコラウの4重奏曲はそれがロックタイム、ダンスタイム、ブルースタイム、グリークタイムだったりと、曲の内容はとてもわかりやすいもの。とはいえ、ジャズの要素が強い曲/演奏であることにはまちがいなく、他の演奏と単純比較はむずかしい。やはり、ジャジーなフレーズの処理は得意のようで、独特の勢いが感じられます。細かい詰めはやや甘い気もしますが、意外と(失礼)音程やアンサンブルはしっかりしており、これはこれで演奏としては楽しめました。タイトルから想像できるとおり、アダージェット・ブルースは、マーラーの交響曲第5番の第4楽章を編曲したもの。こういうきわどい曲を演奏してサマになるのは、さすがですね。。