Ialsax Quartet


1991年に結成された団体。イタリアで活動を行なう他、1998年からは、アフリカ、アメリカ、中東などに演奏旅行を行なっています。レパートリはクラシックからジャズまで、グラズノフから、ガーシュウィン、セロニアス・モンク、ディジー・ガレスビーまでをカバーしています。

Official Site(英語)


主なアルバム


「Contrasti」

Pentaphon CDS 072
  1. サード・ストリーム (フォネスチ)
  2. フーガ・イン・ブルー (デオダティ)
  3. ダンス小組曲 (ティソ)
  4. サクソフォン4重奏曲第3番 (ニコラウ)
  5. 2つの楽章を求めて (ティソ)
  6. クロードの雰囲気で (デ=マッシ)
  7. グリムプス (ボナーノ)
  8. サクソフォン4重奏のための3つの小品 (サントロチ)
  9. アダージェット・ブルース (マーラー)

イタリア語のジャケットを見ながら「うーん、どんな音が飛び出してくるのだろう?」すべてイタリアのオリジナル曲、タイトルの意味がわからず、しかしところどころジャズに関連するようなキーワードも確認できるので、期待半分、不安半分でプレーヤをスタート。たしかにクラシカル・サクソフォンのために書かれた曲であることが確認でき、ほっと一息です(なぜ?)。

それぞれ初めて聴く曲ばかりですが、たとえばダンス小組曲の各楽章はタンゴ、ラグタイム、パヴァーヌ、タランテラだったり、またニコラウの4重奏曲はそれがロックタイム、ダンスタイム、ブルースタイム、グリークタイムだったりと、曲の内容はとてもわかりやすいもの。とはいえ、ジャズの要素が強い曲/演奏であることにはまちがいなく、他の演奏と単純比較はむずかしい。やはり、ジャジーなフレーズの処理は得意のようで、独特の勢いが感じられます。細かい詰めはやや甘い気もしますが、意外と(失礼)音程やアンサンブルはしっかりしており、これはこれで演奏としては楽しめました。タイトルから想像できるとおり、アダージェット・ブルースは、マーラーの交響曲第5番の第4楽章を編曲したもの。こういうきわどい曲を演奏してサマになるのは、さすがですね。。

Pentaphon レーベルのこのCDの紹介はこちら(伊語・英語)
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