スペインで活動する団体。一応サクソフォンは4人ですが、曲によってはピアノが参加(カヨコ・モリモトという名前ですので、日本人と思われます)、適宜パーカッションなどを編成に加え、サクソフォンのためのコンテンポラリー曲を中心に演奏活動を行なっています。サクソフォン1本の場合は、Francisco MARTÍNEZ がソロを取っています。
スペインで活動する女性作曲家、スレマ=デ=ラ=クルスがサクソフォンとエレクトロニクスのために書いた曲を集めたアルバム。アルバムの解説がすべてスペイン語で読めていないのですが(爆)、タイトルから想像できるとおり、夜空の星座の輝きを思わせるような、透明感と輝かしさを併せ持つユニークな曲たちです。この手の音楽の常?で、メロディらしい音が出てくるわけではなく、曲そのものは理解できていませんが、グルーポ・サックス・アンサンブルの演奏は、ぼーっと聴いていると響きに引きずり込まれていく不思議な魅力を持っています。
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カタロニアの重鎮作曲家といえるルイス・デ=パブロの作品を中心にしたアルバム。どの曲もメロディらしい音形はほとんどなく、サクソフォンの断片的なフレーズとパーカッションの音の積み重ねが、とても芯の太い音楽を作り上げています。アルバムタイトルを日本語に訳すと「ルイス・デ=パブロの回りで」となりますが、そのタイトルどおり同時代・親交のある作曲家たちの曲も収録されていて、その音の扱い方に同時代性を感じますが、同時によりジャズ的即興性を持つドナトーニ(ちなみにラッシュIIはこの団体が初演者)、より音の一つ一つに深みを感じさせるグバイドーリナとの方向性の違いも感じられるのがユニーク。グルーポ・サックス・アンサンブルの演奏はややラフに感じますが、張り詰めた緊張感というよりは熱くヒートアップする演奏といえばよいでしょうか。これらの音楽の持つ強さを充分表現した演奏になっています。
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デニソフによるサクソフォン作品を集めたアルバム。クロード・ドゥラングルによるデニソフ作品集にはパーカッション作品も含まれているので、まるまる1枚デニゾフのサクソフォン作品となるのはこれが唯一でしょう。現代音楽を得意とする本団体だけあって、すばらしい演奏を聴かせてくれます。緻密でタイトなイメージのあるデニソフ作品、あくまで私のイメージですが、例えばドゥラングルの演奏は音楽がぴーんと直線的に張り詰めているのに、グルーポ・サックスの演奏は一直線でなくちょっとカーブのかかった、余裕のあるかんじ。こういうデニソフもありというのが、聞き比べの楽しいところです。特に印象に残ったのは、2つの楽器が手を変え品を変え音を重ねあうアルト・サクソフォンとチェロのためのソナタ。響きは現代的ですが、アンサンブルの妙味を楽しむことができました。
オススメ度:
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1930年生まれ、作曲家一族として生まれたクリストバル・アルフテルの器楽作品を集めたアルバム。全体としてはややハードなコンテンポラリーで、前衛的な響きが中心ですが、ベースにはトラディショナルな響きがあり、時折曲の中でもほっとする和音が聞こえてきて、これがなかなか不思議な効果をあげています。サクソフォン4重奏によるフラクタルはラッシャーSQのために書かれた作品で、アルバムEuropeでも録音しています。フラクタルとは幾何学用語で、全体と部分が相似形になっていること。この曲もおそらくはこのタイトルどおりの作品なのでしょうが、さすがに聴いているだけではちょっと理解しづらい。。もともとこの曲のパッセージは管弦楽伴奏の協奏曲だったとのことで、協奏曲も聴いてみたいものです。