1955年に結成され、不動のメンバで活動してきましたが、1988年の日本でのサクソフォン・コングレスでの演奏を最後に解散してしまいました。ミュールの次の世代を代表するサクソフォン4重奏団として、今なお忘れられない存在です。
デファイエはソロ活動でも有名ですが、アルトのポランは1921年生まれ、カンヌ音楽院を1937年に1等賞で卒業後パリ国立音楽院でミュールに師事、1949年にやはり1等賞で卒業します。1965年からはルマン国立音楽院のサクソフォン科教授を務める傍ら、1948年からギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団のメンバとして活動してます。テナーのテリーは1922年生まれ、ポラン同様カンヌ音楽院からパリ国立音楽院に移り、それぞれ1937年・46年に1等賞で卒業、パリ市立音楽院教授の職にあり、また1947年にギャルド・レピュブリケーヌ吹奏楽団に入団し1967年からがテナーのソリストとして活動しています。服部吉之氏や小串俊寿氏はテリーの弟子にあたります。ルデューは1929年生まれ、パリ国立音楽院でミュールに師事し、卒業後パリ市立音楽院やナンシー音楽院で教鞭を、また国立パリ音楽院の審査員を担当しました。同4重奏団解散後はルデュー・サクソフォン4重奏団のリーダとして現役活動中です。
ミュールとその一派の演奏を集めた、3枚組のアルバムの1枚。3枚セットでしか入手できないのですが、輸入盤のほうが収録曲がおおいのでそちらの方がオススメです。演奏はヴィヴラートの効いたいかにもフレンチフレンチしたサウンドで、少し詰めの甘い個所はありますが、ここには圧倒的な音楽が流れてます。技術的にはいくらでも上をいく演奏はありますが、ヤケドをしそうなほどの音楽の熱さ、瞬間瞬間の絶妙な響き方は、数ある録音のなかでも今なおトップクラスの出来には間違いありません。サックス吹き必携のアルバムです。残りの内容についてはミュールおよびロンデックスのページをご覧ください。
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こちらはフランス盤ですが、収録曲数が多いのでオトクです。がこれまた日本盤に収録されなかった理由がわかる気がしないでもないですが(苦笑)。追加曲の中ではヴェローヌの作品群がおもしろく聴けました。収録曲数の多さから、オススメ度をアップしました↓。
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