1994年に結成。ハンブルグを中心に活動しています。オリジナル曲、クラシック作品からの編曲の両方を積極的にとりあげていくというコンセプト。なお、アルトのリーヴェンブルックとバリトンのヴォイゴットは女性です。
デビューアルバム。サクソフォンのオリジナル曲と編曲ものの定番が組み合わさっています。でも、あまりうまくないなぁ。セヴィリャのアルトやタンゴの歴史のソプラノは明らかに間違ってますし。。。タンゴの歴史の Cafe1960 の最後で、楽譜と違う演奏をしてます。
1作目の出来から、このCDを買うのを躊躇したのですが、1作目よりはましでした。ルネッサンスの舞曲はフェアラーSQのアルバムと同じ編曲が収録されています。どの曲もわりに素直に演奏されていますが、言い方をかえると音楽のコントラスト不足かな。その中ではタンゴのための4人はまずまずの出来だと思います。2つのアルバムを聴くかぎりでは、この団体の個性を感じ取ることが出来ませんでしたが、今までのドイツの団体とは違った雰囲気をもつ若手メンバたちが今後どういう方向に進もうとしてるのか、興味あるところです。
3作目は古今東西様々なスタイルの曲を集めたアルバム。アマチュアでも比較的取り組むことができる耳にする機会の多い曲に混じって、H.J.マルクスが自作の管弦楽曲をサクソフォン4重奏に書き直したバレエの情景よりや、カーティスのクレツマー3景といった珍しいレパートリーが含まれています。おもしろそうな曲ですが、楽譜は入手できるのかな?? ボレロはサクステットの演奏と同じN.ウッドの怪?編曲。あえて無謀なこの曲に取り組むセンスは評価したいと思います。ウェストサイド物語はニュー・センチュリーSQの演奏と同じJ.ボートマンの編曲、と、楽譜の出所も多彩です。どの曲もアンサンブルの詰めや練り上げがやや甘く、ウェストサイド物語や南アメリカ組曲など各曲の情景の描き分けが不足していたり、ドラスティック・メジャーズでブルースの和音とリズムが気持ちよく聴こえなかったのが残念です(なんてこの曲は難しいんでしょう、、、、)