1983年デトルフ・ベンズマンの主催で結成されました。1986年にCDをリリースして以来、Koch Schuwann と CPO レーベルに録音を残しています。現在、ドイツでもっとも精力的に活動している団体ということで、実際ここでご紹介する以外にも数多くのアルバムをリリースしています。詳しくは、下記の公式ページをご覧ください。このサイトでは、他にディートリッヒ・アードマン作品集(ベンズマンのページで紹介)をご紹介しています。
なお、アルトが Matthia ZIPPEL、バリトンが Karola ELSSNER(女性)にメンバが変わっているようです。
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比較的定番の曲に加えて、黎明期の曲やドイツのオリジナル曲を組み合わせた好プログラム。どの曲も指はしっかり回っているのですが、時折不自然な音のずり上げや膨らましか方をするのが耳につきます。グラズノフやフランセなどは有名な曲だけに、耳障りの域を越えてつらいものを感じました。バンケの曲など、もっと演奏されてもいいような曲だと思うのですが、、こういった曲を幅広く取り上げて評価のたたき台に載せてもらいたいと思います。
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サクソフォン4重奏によるこの曲の(ほぼ)全曲版の録音は、デジタル録音としてはこのアルバムが最初ではないでしょうか(アナログとしてはロスアンジェルスSQの録音あり)。全体のアンサンブルはととのえながらも、比較的ゆるい枠の中で横方向の音の動きを自由に編んでいる印象を受けました。ベルリンSQの録音の中では出来の高いタイトルと感じます。最後にメンバによるフリー・インプロヴィゼーションが加えられているのも彼ららしいところ。
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残響がとても多い録音で、内声の細かい動きなどは全然聴き取れません。まあ、そのせいで聴きやすいアルバムになってるのも事実かもしれません。時々強奏すると音色が耳に障ります。妙に勢いのある小さな黒人はそれなりにおもしろさがありますし、泥臭さのまったくなくなってしまったデューク・エリントン・メドレーも編曲はなかなかよいですが。。。。
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1909年生まれの作曲家、ゲンツマーの作品集。暑苦しくならない不協和音はヒンデミットの響きにも似ていて、ワタシはけっこう好きだったりします。ソナティナはソプラノとアルトのための、5つの小品はソプラノとテナーのための作品で、4重奏とは違った趣で楽しめます。これで、演奏がよかったらなぁ。。第2番はニュー・センチュリーSQによる演奏もリリースされています。
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1923年生まれの作曲家、ハエンジェスの作品集。言ってみれば現代作品、となるのでしょうが、このCDを聴いた限りは暑苦しい不協和音の塊に襲われるということもなく、下手なたとえですがヒンデミットをもうすこし重心を低くして角をとったような感じでしょうか。サクソフォン4重奏のために書かれたペーターシャム2049とは郵便番号からとられたタイトルということですが、曲には当然?そんな気配はなく、万華鏡のような音のモザイク感が楽しめました。この曲にはもっとデジタルに演奏してほしかったな。(なおハエンジェス氏は2001年に他界されたようです。合掌。)