Quatuor B


2007年に日本の若手サクソフォン奏者で結成された団体。4人とも血液型がB型ということで、この名前がつけられたとのことです。各メンバーはそれぞれソロ活動も展開している実力者ぞろい。国内各地でリサイタルやアウトリーチを展開しています。



主なアルバム


「To "B" Continued」

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Studio N.A.T NAT10151 (r)2010
  1. バーレスク (J.プラネル)
  2. サクソフォン4重奏曲 (A.デザンクロ)
  3. チャイニーズ・ラグ (J.マティシア)
  4. アルルのサックス展覧会 (高橋宏樹)
  5. G線上のアリア (J.S.バッハ)
  6. 日本の四季によるミニアチュア・シンフォニー (石川亮太)
  7. トゥー"ベー"コンティニュード (高橋宏樹)

デビューアルバムは、フランスものと日本の若手作曲家によるオリジナル作品、そしてバッハが1曲。最後の高橋氏の曲は、当然この団体への献呈作品。4人の奏者のテクニックはもちろん、響きのベクトルも統一されていて、流れとしては全く破綻がなく安心して聴くことができます。定番のデザンクロは若手らしいスマートな解釈で、ある意味予想の範疇の完成度。ミニアチュア・シンフォニーでは、曲の各所に散りばめられた仕掛けをいとも簡単に解きほぐし、プレゼンテーションしてくれます。その意味ではどの演奏も見事なのですが、たとえばプラネルで出てくるはずの小粋さ、ラグで出てくるはずのもっとぶっちゃけたお茶目さ、というように、表情の深さや多彩さをもう少し感じたかったです。あとアルルのサックス展覧会、これはやっぱりアンコールに持って来るべき曲ではないでしょうかね。。サックス関係者のうちわウケ的な要素が強すぎて、私はちょっと。。。最後に置かれたトゥー"ベー"コンティニュードの方が、この団体の持ち味が最大限発揮されていて楽しめました。

オススメ度:

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