1997年に結成された団体。若手メンバはそれぞれクラシックの教育を受け、現在は教鞭もとっています。
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Duke Ellington 100 とジャケットに記されていて、エリントン生誕100年を記念したシリーズの1枚のようです。全曲ジャズ・スタイルの演奏で、このサイトで紹介するべきか悩みましたが、イトゥラルデ作曲によるサクソフォンのオリジナル曲2曲が含まれているので、ここで取り上げた次第。その2曲は、ジャズの語法を駆使した、オリジナルといわれなければそうと感じない曲に仕上がっています。演奏も曲によってウッド・ベースを加えた硬派な演奏。ただ、最後にエリントンと関係のないチュニジアの夜が収められているのは、なぜ?
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タイトルからバッハの作品集かと思いきやさにあらず、現代の作曲家がバッハを念頭において作曲された作品が収められています。そのほとんどは委嘱作品や作曲者とのコラボレーション作品で、ジャズの要素が強く入った曲が大半です。どこかで聴いたような主題が、スタイルこそ現代的ですが確かにバッハの語法にのっとって繰り広げられる音楽は、今までに聴いたバッハ・トリビュート・アルバムとはまったく異なった印象を受けました。かなり粗い仕上がりですが、クラシックとジャズの両方を貪欲にとりこんだアルバムとして楽しめたと同時に、現代の作曲家・演奏家がもっている「バッハ像」の多様さにあらためて驚きました。
なお、有名なブラジル風バッハ第5番のアリアは、原曲どおりソプラノがメロディを担当し、モゾモゾ動き回るサクソフォン群との対比がユニークです。