Ancia Saxophone Quartet


アメリカはミネソタ州ミネアポリス・セントポールを活動拠点とする団体。1990年に結成、過去の重要なレパートリーに加えて新しい作品にも積極的に取り組んでいくことをポリシーとしています。これまでにアメリカ・カナダをはじめ、ヨーロッパや韓国での演奏を行なっており、ベルリン・サクソフォン4重奏団とのジョイント・コンサートも行っています。セルマーのサポート・アーティストです。

なお、下記アルバムでは曲によって若干担当楽器を入れ替えています。

アンシアSQのサイトはこちら(英語)


主なアルバム


「Short Stories」

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Naxos 8.559616
2003/7/31-8/3, 2007/7/22 Hamline United Methodist Church, St.Paul, Minnesota, USA
  1. 弦楽4重奏曲第1番 (アイヴズ)
  2. ショート・ストーリー (ヒグドン)
  3. キュビズムのピカソ (ストゥルム)
  4. 7月 (トーク)
  5. 七角形 (ビクスター)
  6. とらえどころのない夢 (メイシー)
    /w.Dee LANGGLEY (accordion)
  7. ブラックボトム・ストンプ (モートン)

ナクソスレーベルのアメリカン・クラシックス・シリーズから、アンシアSQのアルバムがリリースされました。ご覧のとおり7月以外は初めて聴く曲ばかり。1曲目はチャールス・アイヴスの弦楽4重奏曲をソプラノのシンタックが編曲したもの。古典的な響きの中に時々不思議な和音(不協和音とは限らない)が混じっていて、なるほどアイヴズ風。コールマン・ホーキンスのアドリブ「ピカソ」をモチーフにサクソフォン4重奏に書きなおしたキュビズムのピカソは、当然各楽器に出てくるジャジーなフレーズがかっこよく、あるいはブラックボトム・ストンプのような軽めの曲の方が演奏が活き活きとしていて、この団体の持ち味が発揮されてるようです。7月はリズムを強調した演奏。

フランスや日本の団体にはない、まっすぐで音域が上がるにつれ輝かしくなるサウンドも印象的。アメリカの実力ある団体の演奏が、日本でもこうして楽しめるようになるのはありがたいことです。

Naxos レーベルのこのCDの紹介はこちら(英語)
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