1978年創設の、歴史あるサクソフォン4重奏団。当初のメンバは、サクソフォンだけでなく、クラリネット奏者でもあったようです。セルマーとヴァンドレンの支援を受け、アメリカ国内はもちろん、ヨーロッパや日本でも演奏した実績を持ちます。当初アルトは Michael NASCIMBEN でしたが、1990年からセドラに変わり、1998年にはソプラノ奏者が Salvatore ANDOLINA から Susan FANCHER (女性)に変わりました。2001/9に新アルバム「Music of Josquin Desprez」をリリースしました。
ソプラノの Susan FANCHER はノースウェスタン大学エヴァンストン校で数学(!)と音楽を学び、フレデリック・ヘムケに師事しました。1987年に音楽修士を得て同校を卒業後、フランスに留学してジャン=マリー・ロンデックスに師事し、1988年にボルドー国立音楽院を1等賞で卒業しました。その後ローリン・フォンズSQに参加、後にウィーンSQにも参加しています。
アルトの Russ CARERE は1990年に正式にメンバになる前1982年から、アムハーストSQの活動に関わってきました。ニューヨーク州立大学フレドニア校でサクソフォンをジョン・セドラに、クラリネットをジェイムス・イーストに、さらにフルートをロバート・モルスに師事しました。ってことは、マルチ木管プレイヤーですねー。さらにはギターを弾いたりもするようです。大学在学中はジャズ・アンサンブルの一員として、ポーランド・ツアーを行なったり、その後はバート・バカラック、ナタリー・コール、ケニー・ロジャースといったミュージシャンのツアーに参加、と幅広い活動を続けています。
テナーの Stephen ROSENTHAL は創設当時からのメンバで、サクソフォンをエドワード・ユジンスキとジョン・セドラに、クラリネットをジェイムス・ペインに師事し、ニューヨーク州立大学バッファロー校を卒業しました。演奏活動以外には、バッファロー大学で「The Business of Chamber Music for Chamber Musicians」という講義を担当したり、アムハーストSQのCDやビデオの装丁を行なったりと多才ぶりを発揮しています。
バリトンの Harry FACKELMAN も設立当初からのメンバで、サクソフォンをエドワード・ユジンスキに、クラリネットをアレン・シーゲルに師事しました。ニューヨーク大学バッファロー校を卒業後、1991年以来同校でサクソフォンを教えています。ボストン交響楽団やバッファロー・フィルでクラシック・ポップスの演奏をはじめ、ソリストとしての活動も積極的に行なっています。すでに多くの編曲を書いている彼は、現在サクソフォン4重奏のためのコンテンポラリー・ジャズ・フュージョン曲を書いているとのこと。(いったいどんな曲なんでしょう?)
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サクソフォンにバッハはよくあうのか、バッハ作品集は何枚かでてますが、どのアルバムもそれなりに聴けるものになってます。このアルバムでは組曲をまとめて演奏しており、ちょっと個性的なバッハアルバムになっています。どちらかといえば、オーソドックスというより現代風にしたバッハの響きを聴くことができます。
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指揮者でもあるルカス・フォスを迎えてのアルバム。アルバムタイトルどおり、変化のあるプログラムで楽しめます。技術的にはまずまず文句のないレベルですが、これといった強い主張もあまり感じられず、やや散漫に終わってしまうのが残念。
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INNOVAレーベルからリリースされた最新のCD。曲はおろか、作曲家まで全然知らない名前が並んでますが、強烈な不協和音の押し寄せてくるような曲はありませんのでご心配なく。室内交響曲で旋律が崩壊していく様子が、なんともユーモラスで気に入りました。
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