Three Rivers Saxophone Quartet


ドゥケーン大学の学生だったメンバが1973年5月に結成した団体。結成されてすでに30年近くになり、途中メンバの交代もありましたが、ガルーゾは創設時からずっとソプラノを担当しています。現在のメンバはフリーランスの奏者ばかりで、普段はサクソフォンだけでなくフルートやクラリネット、バス−ンも演奏するマルチプレイヤーが多く、バリトン奏者のマシューズはアメリカの吹奏楽名門校ノース・ヒル高校を指導(つまり学校の先生)、テナー奏者のウェスタールンドは育児中の主婦、と、バックグラウンドはなかなか多彩。過去にはアメリカ国内を始めヨーロッパや日本でも演奏を行なったこともある、息の長い活動を続けている団体です。


Official Site(英語)

主なアルバム


「Celebrating 25 Years」

ATR ATR-26211
1998/6/29-30 North Hills High School, Pittsburgh, Pennsylvania
  1. 歓迎の踊り (ハーヴェイ)
  2. アレグロ〜オーボエ協奏曲第3番ト短調より (ヘンデル)
  3. マイ・ファニー・ヴァレンタイン (ロジャース)
  4. 民謡風ロンドの主題による前奏と変奏曲 (ピエルネ)
  5. ロンド〜交響的組曲第1番より (ムーレ)
  6. スタディ・イン・コントラスツ (ネスティコ)
  7. 前奏曲とフーガ (スカルラッティ)
  8. 5つのスケッチ (シント)
  9. ガーシュウィン・メドレー (セレダ編)
  10. クィンテッセンス (Q.ジョーンズ)
  11. ブルースがあれば何かが始まる (ベイカー)
  12. ザッツ・ア・プレンティ (ポラック)

タイトルどおり、結成25周年を記念して作成されたアルバム。本格的なオリジナル曲であるピエルネが1曲だけ含まれているものの、他はクラシック・ポップスを含む小品で構成されていて、普段の活動をそのままあらわしているようです。演奏は全体に感心する出来映えというほどではありませんが、どの曲も真面目に取り組んでおり、この団体の活動姿勢が反映されているように感じました。アメリカには、おそらく各地に彼らのように地道に活動する団体があるのでしょう。そういった裾野の広さを感じさせるアルバムです。ブックレットも非常に丁寧に作られていて、好感度アップ!

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