ベルギー生まれで、現在カナダで活動するサクソフォン奏者。1978年以来ケベックの音楽大学で教鞭を執っています。また、サクソフォン4重奏団「SaxArt」のメンバとしても活動、演奏のほかに教育作品を中心とした作曲・編曲なども行なっています。
2001年に発表された、自主制作盤と思われるアルバム。自作曲にはじまり、比較的古典的な曲を中心に構成されていて、フレンチスタイルを聴き慣れた耳には優しく響きます。ベルギー出身ということもあってか、音色も奏法も柔らかく、技術的にも不安を感じることなく曲と演奏そのものを楽しめました。小品主体だからといって手抜きはなく真正面から演奏しているのは貫禄、かな? 聴き応えという点ではインパクトに欠けましたが、ベルギーのフランソワ・ダネールスのアルバム同様、カフェでも飲みながら気軽にクラシカルサックスの音色を楽しむに相応しいアルバムではないでしょうか。
ピアノのバオ=リュアン・ニュエン(と発音していいんだろうなぁ、、)はベトナムのサイゴン出身、1979年に活動をカナダに移し1996年以来サミンと同じケベックの音楽大学で教鞭を執っています。
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