中川 美保


国立音楽大学および同大学院を卒業、ダニエル・デファイエクロード・ドゥラングルジャン=イヴ・フルモーの各氏に師事しました。



主なアルバム


「コムサ・デ・サンパ 中川 美保」

ソレイユ音楽事務所 SOL-001
2001/8/17-18 秩父ミューズパーク(埼玉県)
  1. シシリエンヌ (ランティエ)
  2. ヴァイオリン・ソナタ BWV.1020 (バッハ)
  3. ブリランス (ゴドコフスキー)
  4. 前奏曲とサルタレロ (プラネル)
  5. サクソフォン・ソナタ (クレストン)
  6. 蘇州夜曲 (服部良一)
  7. さとうきび畑 (寺島尚彦)
  8. ヴァカンス (ダマーズ)

中川 美保 (saxophone)
須江 太郎 (piano) [a,c-e,h]
田代 幸弘 (piano) [b,f,g]

デビューアルバムは、ご本人の意向によるメロディアスな小品を含むヴァラエティ豊かな選曲。まずブックレットの解説を音楽評論家の出谷啓氏が担当しているのにびっくりしました。どの曲でも伸びやかな息遣いで楽器を朗々と鳴らしているのが印象的で、特に蘇州夜曲さとうきび畑の"歌もの"で、曲の持つフレーズが演奏によっていっそう引き立っています。編曲もみごと。いっぽう、本格的なオリジナル曲もよく吹けているのですが、なぜか心惹かれるところがあまりありませんでした。響きの多い録音がその一因ではないかと思うのですが、、


「さとうきび畑 〜Cet-été-lá .... あの夏〜

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FONTEC FOCD9177
2002/6/7 東大和市民会館 ハミングホール(東京都)
  1. 夏の思い出 (中田喜直)
  2. ヴァカンス (ダマーズ)
  3. 大きなあぶ〜プロヴァンスの風景より (モーリス)
  4. 芭蕉布 (普久原恒勇)
  5. さとうきび畑 (寺島尚彦)

中川 美保 (saxophone)
須江 太郎、田代 幸弘 (piano) [担当曲不明]

2002年8月にFONTECからリリースのミニアルバム。収録時間は全20分。前作が実質的にプライヴェート盤だったことを考えれば、本作がメジャーデビュー盤といってもいいでしょう。タイトルや選曲からおわかりのとおり、夏からイメージされる曲を演奏しており、ジャケットにも南の海の写真が使われています。選曲は前作とヴァカンスさとうきび畑の2枚が重なっており、基本的な音楽作りは変わっていませんが、より自然に、より自由に表現の幅がひろがってきたようです。特に芭蕉布さとうきび畑は演奏者の思いが感じられました。一方大きなあぶではもっと自由闊達さを感じたかった、、、

ところでピアノ伴奏者2人が、それぞれどの曲を担当しているのか、ジャケットやブックレットからは判別不能。うーんFONTECさん、それはちょっといただけない、、


「Hymne á l'amour 〜愛の讃歌〜」

株式会社アトラス ATCD1001
2008/3/12-14 カプリス三芳ホール(埼玉県)
  1. 愛の挨拶 (エルガー)
  2. G線上のアリア (バッハ)
  3. バディネリ (バッハ)
  4. フルート・ソナタ (バッハ)
  5. スカラムーシュ (ミヨー)
  6. ヴァルス形式のカプリス (ボノー)
  7. ジュ・トゥ・ヴ (サティ)
  8. シェルブールの雨傘 (ルグラン)
  9. パリの空の下セーヌは流れる (ジロー)
  10. ばら色の人生 (ルイギー)
  11. 愛の讃歌 (モノー)

中川 美保 (saxophone)
曽我 尚江 [a]、田代 幸弘 [b-d]、横田 理恵 [e,j]、阿部 由紀子 [g,i,k]、越野 景子 [h] (piano)

クラシックの小品、オリジナル作品、シャンソンの名曲というプログラム。おそらく、演奏者本人が一番好きな曲なのでしょう。愛の挨拶G線上のアリアなどゆったりした曲では、おおらかなで節度のある歌心をたのしむことができました。が、高度なテクニックが求められるヴァルス形式のカプリスあたりは、少し、いや、正直に言えば楽譜どおりの音符が再現できておらず、かなり苦しい演奏といわざるを得ません。これでテクニックの裏づけのある演奏が繰り広げられれば、さらに大きな演奏表現が可能になるはずなのですが。。

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